発展途上国の一般的な学校の入学式は、わりと簡単に行われている印象ですが、ベトナムは違います。新学期が始まるという記念すべき日を、多くの学生が楽しく迎えられるよう、色々な工夫がされています。
そこで今回は、ベトナムの教育について、特に入学式にフォーカスしてご紹介したいと思います。
ベトナムの入学式はいつ?
アメリカでは、新学期は7月下旬から8月上旬に始まり、ロシアとフランスで9月1日に実施されます。日本は4月、オーストラリアは1月27日…といった風に、各国で異なりますよね。
そしてベトナムの入学式は、毎年9月5日に行われます。どうして9月なのでしょうか?
その理由は、1945年にホーチミン大統領が独立宣言書を読んで、ベトナム民主共和国を出生すると宣布した月だからです。彼はベトナムでの最初の入学式をきっかけに、学生たちに手紙を送りました。重要な意義があるとして、この月は毎年の新学期を始める月として認識されるようになりました。
だから、ベトナムの入学式当日はとても大切な日で、大切な式が行われます。
ベトナムの入学式の流れ
この日、学生は新しい服を着て、うきうきした気分で学校に行きます。学校の周りには、彼らの大切な日を歓迎するために、たくさんの飾り付けがしてあります。校庭には、学生と教師が座る椅子が並べられています。
入学式は午前7:30から始まります。学校のすべての教師と学生が参加します。学生はクラスによって長い列を作ります。
各クラスの班長は、クラスのボードと風船を持っています。最初は旗を上げて、国歌を歌います。これは、儀式の中で最も重要な部分であると考えられています。毎週月曜日、教師と学生は旗を上げる式をします。
引用:https://vietnamnews.vn/life-style/247160/national-anthem-to-be-sung-live-at-official-events.html#XLb62MXyPiVSzXIy.97
学校の代表者はこの日に出席したVIPを紹介し、その後にホーチミン大統領の手紙と新学期開始のスピーチを読みます。学生の代表者は、学生の考えと名誉の約束を発表します。
校長は新学期を開始するように、太鼓を打ちます。同時に、学生が空に風船を放して、担任の先生に花を贈ります。
引用:https://www.tin247.com/nu_sinh_truong_chu_van_an_duyen_dang_ngay_khai_truong-11-23078172.html
儀式の後は、学生に向けた歌・踊り・民俗遊びなどの活動を披露します。これはたぶん、入学式の中でも特に人気のイベントだと思います。
その他は学校の条件に応じて、学生と教師は大規模または小規模な活動を行うことができます。その後、学生は家に帰って明日からの勉強に備えます。