茶芸と言えば、古代からのお茶の文化がある日本の茶道と、中国の伝統的な中国茶の茶芸をイメージされると思いますが、アジアの中でも2国に似た文化を持つベトナムでも昔から、茶芸やお茶の文化が存在します。お茶を飲む芸術も長い時間をかけて形成されました。
ベトナムのお茶の歴史
お茶は探求すればするほど奥が深いものです。土地・天気・温度・湿度・風・水。あらゆる環境や茶葉の栽培法、収穫の仕方まで考えなければなりません。ここベトナムでも、10世紀からお茶は発展していき、ベトナムの茶芸は立派な一文化として確立しています。
引用:https://www.facebook.com/TraUopHoaSen/
ベトナムのお茶は都市から田舎まで広く普及され、子供からお年寄りの方までみんなお茶が大好きです。お茶はテトや結婚、葬式などの冠婚葬祭にも欠かせない飲み物でもあります。ベトナムのお茶の文化は、近くの国である中国と韓国、また日本の茶道とも異なっています。
大昔、ベトナムの皇宮での王様や王女にお茶を入れる方法は、細部にまでこだわりがありました。お茶を入れる人は日が昇る前に、蓮の葉の露から水を汲み取らなければなりません。これは不純物が完全に取り除かれた液体を汲み出すためです。
ベトナムの茶道具の使い方
また、お茶の甘みを深めるために、滝の水や雨水を使ったり、水を沸かすときは温度を一定に保つ必要があります。茶葉の種類と味によって最適な急須を選び、お茶を入れる前に一度熱湯で急須を洗います。そして、熱湯を入れて4~5分ぐらい蓋をしっかりと閉めます。
もしあなたが本当のお茶(ほかの茶葉の香りが混ざっていないもの)を飲みたければ、土瓶を使ったほうがいいです。土瓶はお茶の独特な風味や味を保つことができます。
引用:https://thegioithaomoc.net/bo-am-chen-dat-nung-doi-mau
様々な種類の茶葉を楽しみたければ、磁器の急須をおすすめします。磁器の急須は茶葉を変えても、前に使った茶葉の味を残さず、新しくいれた茶葉の味の邪魔をしません。
絶対に使ってはいけない急須は金属製のきゅうすです。なぜなら味がすっぱくなりやすく、本来の味が楽しめないからです。
ベトナムのお茶の楽しみ方
ベトナムでは、まずお茶の香りを楽しみ、口にゆっくりと流すように飲みます。最初は苦味を感じますが、すぐに甘い味が口に広がります。良いお茶とティーカップによって、飲む人はお茶を入れる人の愛を感じることができます。
ベトナム人はお茶を飲む時、お茶菓子としてインゲン豆のケーキをつけます。お茶の苦味とインゲン豆のケーキの甘味は、とても素晴らしい組み合わせです。
引用:https://poliva.vn/banh-dau-xanh-ngon-nuc-tieng-o-hai-duong/
ベトナム式ブレンドティー
ベトナム人は香りを作るために、たくさんの花の種類を混ぜあわせます。蓮やジャスミン、白菊などです。これらの花は摘んだ後、乾かしてお茶と混ぜあわせます。
引用:http://vinhloihung.vn/nu-hoa-cuc-loai-2.html
しかし、現在、多くの会社は利益率を高めるために、人工の香料を使用しています。本来のお茶の味を楽しむ方法は少なくなってきています。
お茶とコーヒーはベトナムを象徴する2大文化と言えるでしょう。お茶はベトナム人の心を自然と和らげてくれます。そうして、ベトナムのお茶文化は人々の生活に欠かせないものとなりました。
参考:http://chinhche.blogspot.com/2013/06/nghe-thuat-thuong-thuc-tra-ao-viet-nam.html