ホーチミンに住んだことのある人なら、手押し車に食べ物を積んだ屋台を一度は目にしたことがありますよね?
今回はそんな屋台に関するお話をお届けします。
ベトナムの屋台は移動式麺屋さん
ベトナムのシンプルな屋台には、食器類や調味料、料理に必要な道具などがすべて積まれています。湯気がたつスープ(原料は豚骨、大根、調味料など)が鍋にたっぷり入っており、場所代を節約しつつも美味しい麺料理などを提供しています。
引用:https://thuviengdpt.info/quoc-hon-quoc-tuy/hu-tieu-go/
屋台で売られている麺は、bún bò(ブンボー)という牛肉ライスヌードルです。うどんほど太くないですが、ベトナムの麺の中では太いほうで、phở(フォー)と同じくらい色々な種類があります。
引用:http://tiin.vn/List.aspx?pg=detail&alias=song&slug=17-mon-ngon-dang-dong-tien-bat-gao-o-da-nang
具材は牛肉や香草、かまぼこのような練り物が入っていますが、価格はかなり安く、1杯13,000ドン~15,000ドン(70円~85円)ぐらいです。こうした屋台に来るお客さんは、主に学生とブルーカラーの人々です。
素朴な屋台の味に疲れも和らぐ
ホーチミンは高所得者層から低所得者まで、多くの人が集まっている所です。裕福な人は毎晩豪華な所で食事をし、郊外から出稼ぎに来ている人などは、屋台で食べられる麺を探しに来ます。彼らはただ空腹を満たすだけではなくて、ホームシックを和らげるために、暖かい田舎の味に懐かしさを感じています。
道端でローカルな味を楽しめる屋台は、ベトナム食文化の特徴の一つになります。静かな夜に薄暗い灯光下で、熱い麺をすすることは、遠く離れた場所から来た人にとって、心が温まる瞬間です。
もちろん、軽食がてら屋台に寄り道して、食べながら話している若者のグループやカップルも見かけます。
たとえ肉があまり入ってなくても、栄養が豊富ではなくても、私達が好きな料理であることは変わらないです。ホーチミンで散歩中や会社からの帰り道に、こうした屋台を見かけたら、ぜひ一度食べてみてください。ローカルな味を通じて、きっとあなたも温もりを感じるはずですよ。