【失敗談あり】ホーチミンで買えるベトナム人が喜ぶ手土産

ベトナムでは、親密になった友人を自宅へ招く習慣があり、相手が日本人であっても同様に招待することがあります。

 

日本と同じくベトナムでも、知人の家やオフィスを訪問する際は手土産を持参するのが一般的ですが、ベトナム人の好みに合わない手土産を持参して失敗するのは避けたい......突然招待されたので、現地で手土産を購入しないといけない......」という方も少なくありません。

 

また、ビジネスシーンで、ベトナム企業との関係構築において「初めて面会するお客さんに手土産を渡したいが、何が喜ばれるのか分からない......」という悩みを抱えている方もいるでしょう。

 

そこで今回は、ベトナム人の家を毎月訪れている筆者が、ホーチミンで買うことができ、ベトナム人がもらって喜ぶ手土産についてご紹介します。

 

この記事をお読みいただくことで、ベトナム人の食に関する好みについて理解を深めることができ、安心してベトナム人の家を訪問できるようになるはずです。

 

記事の後半では、ベトナム ホーチミンで手土産を買うのにおすすめのお店についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

※記事内の情報は2024年8月時点のものです(1VND = 0.006円で計算)。

ベトナム人への手土産に関する失敗談

具体的な手土産を紹介する前に、ベトナム人への手土産選びに関する筆者の失敗談をお伝えします。この失敗談をお読みいただくことで、ベトナム人の好みに関する情報収集がいかに大切か、ご理解いただけるでしょう。

 

当時、筆者はベトナムに来たばかりで、初めて知人のベトナム人宅に招待されました。

 

知人が40〜50代の両親と一緒に生活していることを事前に聞いていたので、同年代の日本人が好みそうで、ベトナムでは珍しいものを探し、最終的に1箱300.000VND(約1,800円)のカステラをホーチミン市内で購入することに。

 

カステラなら高級感があり日本らしさも出ると考え、満足げに持参して食べてもらったところ、「パサパサとした食感が苦手で好みではない」と正直に言われ、非常に落ち込みました。

 

後日、ベトナム人が好む食べ物について書かれたブログを読んだり、手土産を購入したお店の店員さんに質問したりしたところ、ベトナム人は、シュークリームのように生地が薄いものや、ワッフルのように食感がしっかりとした食べ物を好むことが発覚。

 

「自分の直感に頼りすぎず、事前にベトナム人の好みについて調べておけば、相手に不快な思いをさせず、自分も落ち込まずに済んだのに......。」、悔やまれる経験となりました。

ベトナム人に渡す手土産を選ぶ際の注意点

先ほどお伝えしたような失敗を踏まえ、筆者がベトナム人への手土産を選ぶ際に最も大切だと考えているのは、自分の好みでなく、相手がもらって喜ぶか否かを基準に選ぶことです

 

手土産を渡す相手が日本人であっても同じですが、異なる食文化で育ったベトナム人に手土産を渡す場合は、より一層慎重に選ばなければなりません。

 

日本人が美味しいと感じる和菓子やスイーツでも、ベトナム人から不評を買うことはよくあります。一方で、日本人が手土産に選ばないようなものでも、ベトナムでは一般的な手土産として受け入れられるケースがあるのも事実です。

しかし、初対面のベトナム人に手土産を渡す場合、相手の好みに関する情報が不足していて、「どういった手土産を買えば良いのかわからない......」という方も少なくありません。

 

そこで次のセクションでは、ベトナム人の年代別に、ホーチミンで買うことができ、渡して喜ばれる手土産をご紹介します。

【年代別】ホーチミンで買えるベトナム人が喜ぶ手土産

10代以下のベトナム人には駄菓子

10代以下のベトナム人への手土産選びは、最も簡単かもしれません。

 

なぜなら、「日本のお菓子」というだけで、彼らは興味を持つことが多いからです。また、日本人の感覚で「美味しい」と感じるお菓子は、ベトナムの若い世代からも好評を得るケースが多く、手土産選びで失敗するリスクは低いと言えます。

 

数ある日本のお菓子の中でも、特に手土産としておすすめなのが駄菓子です。

 

駄菓子は、味がはっきりしていて、視覚的にもカラフルで好奇心をそそるものが多く、子供たちや10代の若者にぴったりです。ラムネ菓子やチョコレート、ゼリーなどは人気が高く、ハイチュウのような柔らかいキャンディーも喜ばれます。

20代・30代のベトナム人には抹茶やチョコレート

この世代は、台湾、タイ、韓国などアジア諸国の流行に影響を受けており、日本のトレンドも例外ではありません。

 

日本の食文化、特にスイーツにおいては、抹茶を使用したものが人気で、抹茶味のクッキーやラングドシャは喜ばれることが多いです。

 

また、ベトナムのスーパーなどで販売されているチョコレートは、品質が低く、あまり美味しくないことで知られています。そのため、日本人が日常的に食べているようなチョコレートでも、ベトナム人からは、品質が高く珍しいものとして好評で、失敗しづらい手土産の1つと言えるでしょう。

 

その他にも、デパ地下で売っているような高級感のある菓子折りもおすすめです。ハノイとダナンにしか店舗はありませんが、Yokumokuの洋菓子はベトナムでも人気があります。

40代のベトナム人にはさっぱりとしたフルーツやゼリー

40代前後のベトナム人は、甘いお菓子よりもさっぱりとした食べ物を好む傾向があります。

 

特に喜ばれるのが高級なフルーツです。日本では、病院へお見舞いに行く際などに持参することが多い一方、ベトナムでは知人宅への手土産として持参するのも一般的です。

 

フルーツの中でも、筆者が特におすすめするのは、品質に差が出やすい「ぶどう」です。日本でも人気のある巨峰やシャインマスカットなどは、ベトナムでも販売されていることが多く、相場は1房400.000VND(約2,400円)前後です。

 

以下は、筆者が巨峰を持参してベトナム人のお宅を訪問した際の写真で、振る舞っていただいた料理の中に馴染んでいました。

フルーツだけでなく、フルーツを使ったゼリーも手土産としておすすめです。

 

日本のフルーツゼリーは、大きな果実が入っていたり、甘すぎず果物本来の自然な風味が楽しめたりするため、さっぱりとしたものを好む40代前後のベトナム人からは特に好まれます。

50代以上のベトナム人には緑茶や豆菓子

50代以上のベトナム人には、温かいお茶や、それに合う茶菓子がおすすめです。

 

ベトナムでも、日本と同様にティータイムの習慣があり、ゆっくりとお茶を楽しむ時間を大切にしています。

 

温かいお茶として、緑茶やほうじ茶が一般的に飲まれているため、日本のお茶も50代のベトナム人から好評を得ることが多いです。

 

茶菓子としては、かりんとうや豆菓子がおすすめです。ベトナムでもお茶を飲みながらお菓子をつまむ習慣があり、特にスイカやひまわりの種といった、硬いものを歯で割って食べる人が多いため、やや硬めのお菓子でも問題ありません。

 

ただし、餡子入りの甘い和菓子には注意が必要です。ベトナムにも、日常的に食べられている甘いお菓子はたくさんありますが、餡子は人によって好き嫌いが大きく分かれます。

【おまけ】女性ウケが良い日本のサプリメント

ベトナムでも健康や美容への意識は年々高まっており、ベトナム人女性は健康食品やサプリメントに対して強い関心を持っています。

 

特に、品質の高さで定評がある日本のサプリメントは、年代を問わず喜ばれるでしょう。

 

ベトナム人の間で特に人気があるのは、DHCの「ビタミンC」と「はとむぎエキス」です。

 

ただし、サプリメントをメインの手土産にすると、少し物足りなく感じるかもしれません。そのため、別の手土産をメインに用意し、サプリメントをおまけとして添えるのがおすすめです。

 


<参考データ>
DHC:オンラインショップ

ホーチミンで手土産を買うなら ”高島屋” がおすすめ

ホーチミンでクオリティの高い手土産を探す時におすすめなのが「高島屋」。

 

ベトナムにある高島屋は2024年8月時点で、ホーチミン高島屋の1店舗のみですが、2026年を目処にハノイにも出店する予定です。

 

ホーチミン高島屋には多くのテナントが入っていますが、その中でも特に、ベトナム人への手土産を選ぶのに最適なお店をいくつかご紹介します。

 

<店舗情報>
営業時間:9:30〜21:30
・Webサイト:https://www.takashimaya.co.jp/hochiminh/

 

さっぱりとしたスイーツを買うなら “シャトレーゼ(Chateraise)”

日本でも人気のスイーツ専門店「シャトレーゼ(Chateraise)」は、ベトナムのホーチミン市1区と7区で2店舗ずつ出店しています。

 

シャトレーゼでは、スイーツだけでなく、バームクーヘンやラスクなどのお菓子も販売しており、特にベトナム人への手土産としておすすめなのが「コーヒープリン(Pudding Coffee Việt Nam)」と「コーヒーゼリー(Jelly Coffee Việt Nam)」。

 

コーヒー大国とも呼ばれるベトナムでは、日常的にコーヒーを飲む習慣があり、日本のコーヒーと比べて強い苦味を伴うのが特徴です。若者は練乳を入れた甘いコーヒー(Cà phê sữa)を好み、40代以上の人はブラックで飲む傾向があります。

 

そのため、若者には練乳入りコーヒーに似た味の「コーヒープリン」が好まれ、年配の方には甘さ控えめの「コーヒーゼリー」が人気です。

 

【おすすめ商品】

  • コーヒープリン:24.000VND(約140円)
  • コーヒーゼリー:22.000VND(約130円)

 


<参考データ>
シャトレーゼ:ベトナム 店舗一覧

日本クオリティのチョコレートを買うなら “ロイズ(ROYCE)”

 

北海道発のチョコレートメーカー「ロイズ(ROYCE)」は、ベトナムにも進出しており、ホーチミン高島屋に加えて、ハノイのロッテモール西湖にも出店しています。

 

チョコレートの詰め合わせだけでなく、ウエハースやチョコバーなども販売しており、手土産を渡すシーンに応じてさまざまなタイプの商品を選べるのが特徴です。

 

現地で購入できる商品や価格は、ロイズのベトナム版Webサイトで確認することができます。

 

【おすすめ商品】

  • 抹茶ウエハース(12個入):350.000VND(約2,100円)
  • 抹茶バー(6個入):250.000VND(約1,500円)
  • 生チョコレート1箱:350.000VND(約2,100円)

 


<参考データ>
ロイズ:ベトナム版Webサイト

ベトナム発の高級チョコレートブランド ”Marou”

「Marou」は、2011年に販売を開始したベトナム発の高級チョコレートブランドです。日本での知名度は低いですが、フランスやイギリスで開催されたコンテストでは数々の賞を受賞しており、ヨーロッパを中心に人気を集めています。

 

製法にこだわって作られているため、板チョコ1枚あたり800〜1,000円程度とやや高価で、ベトナム人が日常的に食べることは少ないです。

 

そのため、ベトナム産の食べ物ではありますが、贈られたベトナム人は特別感を味わうでしょう。

 

ミニサイズの板チョコや、チョコレートを使ったお菓子も販売されているので、シーンに応じて最適な手土産を選んでみてください。

 

【おすすめ商品】

  • 板チョコ(1枚):155.000VND(約930円)
  • ミニ板チョコセット(6枚):440.000VND(約2,640円)
  • チョコレートバー(6個):312.000VND(約1,870円)

 


<参考データ>
Marou Chocolate:Shop

日本のお茶を買うなら “福寿園”

日本でお馴染みの「伊右衛門」をサントリーと共同開発したのが「福寿園」で、230年以上の歴史を有する老舗の会社です。

 

店内では、主に伊右衛門ブランドのお茶を販売しており、茶葉またはティーパックの形で購入することができます。高齢の方に手土産として渡す場合であれば、温かいお茶として飲むことを想定し、茶葉のものを選ぶのがおすすめです。

 

さらに、ベトナム人に好まれやすいお茶の種類について店員さんに相談したところ、「ほうじ茶」がおすすめとのことでした。

 

筆者も実際にほうじ茶を購入し、ベトナム人に飲んでもらったところ好評だったので、相手の好みがわからない場合は、ほうじ茶を選ぶのが無難かもしれません。

 

【おすすめ商品】

  • ほうじ茶(100g):275.000VND(約1,650円)
  • 煎茶(100g):225.000VND(約1,350円)

 


<参考データ>
京都福寿園:店舗のご案内

高級な和菓子を買うなら “宗家 源吉兆庵”

高級な和菓子を製造販売する「宗家 源吉兆庵」は、国内で約150店舗、海外でもアメリカや台湾を中心に、8カ国で計30店舗ほど展開しています。なお、ベトナムでは現時点で、ホーチミン高島屋に出店している1店舗のみです。

 

世界各国で高い評価を受けており、見た目、味、パッケージのすべてが洗練されています。

 

さらに、1つ300,000VND(約1,800円)のフルーツゼリーなど、他店にはない高級な商品も販売しているため、冠婚葬祭など特別な日の手土産としてもおすすめです。

 

【おすすめ商品】

  • りんごとマンゴーの入ったゼリー(1個):125.000VND(約750円)
  • お煎餅(10枚):225.000VND(約1,350円)

 


<参考データ>
宗家 源吉兆庵:海外店舗のご案内

フルーツを買うなら ”アンナムグルメマーケット(Annam Gourmet)”


アンナムグルメマーケット(Annam Gourmet)はベトナム発の高級スーパーで、日本の「成城石井」や「紀ノ国屋」をイメージすると分かりやすいでしょう。ホーチミンとハノイを中心に店舗を展開しており、ホーチミン高島屋にも出店しています。

 

アンナムグルメマーケットでおすすめの手土産は「高級フルーツ」です。

 

海外から取り寄せた商品を豊富に取り扱っており、巨峰やシャインマスカットなども購入できます。

 

さらに、濃厚なフルーツジュースや珍しいお菓子など、ベトナムで普段みかけない商品も数多く販売されているため、フルーツ以外にも手土産にピッタリなものが見つかるでしょう。

 

【おすすめ商品】

  • 巨峰(1房):350.000VND(約2,100円)
  • シャインマスカット(1房):400.000VND(約2,400円)

 


<参考データ>
Annam Gourmet:Fruits

ホーチミンにある高島屋以外の手土産を買えるお店

ちょっとしたお菓子や駄菓子、フルーツを購入する場合であれば、ホーチミン市内にあるスーパーでも十分です。

 

今回は、ホーチミン市内で日本の商品を取り扱っているスーパーと、高級フルーツが買えるスーパーをご紹介します。

 

日本の食料品を買うなら “Hachi Hachi”

「Hachi Hachi」は、日本の食料品や日用品を幅広く取り扱うお店で、ホーチミン市内に6店舗展開しています。

 

カントリーマアムやチョコパイなどの大袋のお菓子から、一口サイズのグミや飴まで、取り扱うお菓子の種類はさまざま。

 

菓子折りのような上品なお菓子は少ないかもしれませんが、写真にあるような子ども向けのお菓子や駄菓子を購入するにはぴったりのお店です。

 

ホーチミン市中心部から最も近いのは以下の店舗で、「ベンタイン市場」や「9月23日公園」などの観光スポットから徒歩でアクセスできます。

 

<店舗情報>
・営業時間:8:45〜21:30
・Webサイト:https://hachihachi.com.vn/



フルーツを買うならFarmers Market

Farmers Marketは、野菜やフルーツに特化したスーパーで、日常的に利用できるリーズナブルな商品から、手土産として渡せる高級品まで、幅広い品質のものを取り扱っています。

 

アンナムグルメマーケットよりも全体的に価格が安く、店頭に並んでいるフルーツの種類も豊富です。

 

また、果物をおしゃれな箱に詰めたプレゼント用のセットも販売しているため、女性の日や誕生日など、特別な日の手土産を購入する際にも利用できます。

 

ホーチミン市中心部から最も近いのは以下の店舗で、先ほど紹介したホーチミン高島屋からは車で5分ほどです。

 

<店舗情報>
・営業時間:7:00〜22:00
・Webサイト:https://farmersmarket.vn/



まとめ

現地で買えるベトナム人が喜ぶ手土産について解説してきましたが、いかがでしたか?

 

まだベトナム人に手土産を渡す予定がない方でも、将来的にプラベートやビジネスシーンでそのような機会が訪れるかもしれません。その際には、ぜひ、今回紹介した高島屋やスーパーを訪れて、ベトナム人が喜ぶ手土産を探してみてください。

 

ベトナム人はフレンドリーな性格の人が多く、アニメや漫画の影響で日本の文化にも一定の理解があるため、ベトナム語が得意でない日本人でも、快く受け入れてくれるでしょう。

 

その他にも、ベトナムには日本人が快適に生活を送るための環境が整っています。この機会にぜひ、以下のブログもご覧いただき、海外転職先としてベトナムを検討してみてください!

 

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休学してベトナムで奮闘中

休学してベトナムで奮闘中

山野拓真

活気あるベトナムに住んでみたい!という思いから、2023年夏よりICONICのホーチミンオフィスでインターン中。日本人目線でのリアルなベトナムの情報をお届けします!

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