ベトナムでローカルの雰囲気を感じたり、お土産や食べ物を安価で手に入れたりする上で、市場は欠かすことができない場所です。
ホーチミンで一番有名な市場は「ベンタイン市場」ですが、実はその他にも市内だけで100以上の市場が存在しています。そうしたローカル市場には、そこでしか得られない商品や体験など数多くの魅力が詰まっています。
ですが、そうしたローカル市場は日本語の情報が少なく、「どの市場に行けば良いのか分からない.....。」といった人も少なくありません。
そんなお悩みにお応えするべく、今回はベンタイン市場以外でホーチミンにあるおすすめの市場を以下5つの目的別に紹介します!
- おしゃれな小物を買いたい
- 周辺の観光スポットと併せて訪れたい
- 絶品のローカル料理を堪能したい
- 綺麗で快適な市場を楽しみたい
- 市民が日常的に利用している様子を見たい
この記事をお読みいただくことで、ホーチミンのまだ見ぬ魅力に触れ、ベトナム生活の楽しみが増えるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
※記事内の情報は2024年3月時点のものです。
1. おしゃれな小物を買うなら”The Box Concept”
お土産や日常的に使用できるおしゃれな小物を買いたい、といったシーンにおすすめなのが「The Box Concept」です。
金曜日から日曜日にかけて、ホーチミン中心部に位置する「ホーチミン市青年文化館」の敷地内で、基本的に毎週開催されています。
主に若者向けの洋服やアクセサリーを数多く取り扱っており、他の市場と比べるとリーズナブルな価格設定になっています。
そんな「The Box Concept」の魅力は、販売している洋服やアクセサリーがどれもおしゃれで、お土産としてだけでなく、普段使いもできること。
ベンタイン市場を始め、観光客に人気の市場で販売されている洋服やアクセサリーは、ロゴや見た目がお土産用にカスタマイズされたものが多く、日常使いには向かないものが多々あります。
しかし「The Box Concept」では、おしゃれなものを求めてローカルの若者たちも多く買いにくるため、奇抜なデザインの商品が少なく、普段使いしやすく感度の高いデザインのアイテムが揃っています。
敷地内には、洋服やアクセサリーを販売しているエリアとは別で飲食エリアがあり、市場のすぐ隣にはおしゃれなカフェも併設されています。
どちらも、観光客や客引きの方で賑わう熱狂的な雰囲気ではなく、清潔で非常に落ち着いた空間になっているため、お買い物のついでにホッと一息ついてから帰るのもオススメです。
<アクセス>
・ホーチミン中心部から徒歩5分
・営業時間:9:30〜22:00(金曜日〜日曜日のみ)
・Instagram:https://www.instagram.com/thebox_concept/
2. 周辺の観光スポットと併せて訪れたい”アンドン市場”
見所が満載の市場でも1〜2時間あれば一通り見て回ることができます。そこで、市場だけでなく周辺にある観光スポットも併せて見てまわりたい、といったシーンにおすすめのなのが「アンドン市場」。
アンドン市場はホーチミン5区にある中国人街「チョロン地区」に位置しており、周辺にはベトナム最古の仏教寺院とされている「覚林寺」や、渦巻き型の線香で有名な「ティエンハウ廟」などの観光スポットがあります。
また、この地区には数多くの中華料理屋が軒を連ねているので、市場での食事が不安な方は、ぜひ足を運んでみてください!
そんなアンドン市場の魅力は、地下1階から地上3階まで4つのフロアにお店が広がっていて、とにかく規模が大きいところ。
服飾品をメインとする卸売市場なので、観光客は少なく業者の方がひっきりなしに出入りしています。
他の市場に比べるとお土産の品揃えは少ないですが、その分、外国人に対する強引な客引きも少ないため、自分のペースで見て回ることができるのも特徴です。
地下1階には、魚の乾物やナッツなどの乾物を扱うお店や食堂が広がっています。
つばめの巣や乾燥なまこなど、普段はなかなかお目にかかれない珍しい食材が販売されており、見て回るだけでも十分楽しむことができます。
また、5年前の改装に伴い通路が広くなっており、他の市場と比べると清潔に保たれているのも特徴です。
<アクセス>
・ホーチミン中心部からバス・タクシーで20分
・営業時間:7:00〜18:00
3. 絶品のローカル料理を堪能するなら”ホーティーキー市場”
ベトナム語に自信がなく衛生面への不安もあるけど市場でローカルフードを堪能したい、といったシーンにおすすめなのが「ホーティーキー市場」です。
ホーチミン中心部を走る「グエンティミンカイ通り」のすぐ側に位置しているため、バスやタクシーで簡単に訪れることができます。
屋外の一本道に沿って店舗が立ち並ぶストリートマーケットは、日中は花を買いにくるお客さんで賑わい、日が暮れる頃になると屋台料理を求めて人々が続々と集まってきます。
そんな「ホーティーキー市場」の魅力は、所狭しと立ち並ぶ数多くの屋台。
麺料理やご飯物といった夕食として頂けるものから、たこ焼きや串焼きなどのおつまみ、アイスやタピオカドリンクなどのスイーツまで、様々な種類の食べ物を堪能できます。
また、地元の人のみならず観光客も多く訪れるため、英語や日本語で書かれたメニューや衛生的な飲食スペースが設けられているなど、ローカル市場での食事に不安を抱える方にもおすすめできる場所です。
数多くの屋台が立ち並ぶ中で、特におすすめなのが、ベトナム風お好み焼きとも呼ばれる「バインセオ」。
パリッパリに焼かれた生地の中にはもやしやエビなどの魚介類が入っており、野菜と一緒に甘酸っぱいタレにつけて食べると最高!
バインセオ以外にも、串焼きや海鮮焼きも有名で、なかにはカブトガニやダイオウグソクムシといった日本ではお目にかかれない珍しい食材も並んでいます。
<アクセス>
・ホーチミン中心部からバス・タクシーで20分
・営業時間:屋台は14時頃〜21時頃
4. 綺麗で快適な市場を楽しみたいなら”セントラルマーケット”
衛生面が整っておりクーラーの効いた快適な環境で市場を楽しみたい、といったシーンにおすすめなのが「セントラルマーケット」です。
2019年にリニューアルオープンしたばかりで、なんと、市場はホーチミン中心部にある「9月23日公園」の地下に広がっています。
ショッピングエリア(TAKA PLAZA)と飲食エリア(ASIA FOOD)に区分けされており、近代的な雰囲気ではあるものの、高く積み上げられた洋服やずらりと並んだ装飾品など、市場ならではの光景も広がっています。
そんなセントラルマーケットの魅力は、隅々まで清掃の行き届いた環境で食事を楽しむことができるフードコート。
中華料理や韓国料理などアジア各国の料理を頂くことができ、中には「日本式ソフトクリーム」と書かれたお店まで。
飲食スペースが広いため、混みやすい時間帯でも席を見つけやすく、家族連れや大人数で訪れる際にも便利です。
また、フードコート以外にも、アクセサリーや洋服などの土産物屋が充実しています。
清潔なトイレが完備されており、通路も広々としているため、快適な空間の中で落ち着いて買い物を楽しむことができるのも特徴です。
<アクセス>
・ホーチミン中心部から徒歩5分
・営業時間:10:00〜22:00(月曜日〜日曜日)
5. 市民の日常生活が垣間見える”ティゲー市場”
市内中心部にある観光客向けの市場ではなく、地元の方が日常的に利用している市場に行ってみたい、といったシーンにおすすめなのが「ティゲー市場」。
ホーチミン中心部から車で10分程と、そう遠くない距離に位置していながら訪れている人の大半は、野菜や肉類など日常生活に欠かせない食材を求めてやって来るローカルの方々です。
朝の比較的早い時間帯(7時〜9時頃)に行くのがオススメで、水揚げされたばかりの魚介類や新鮮な野菜を眺めることができます。
そんなティゲー市場の魅力は、市場周辺の道路脇にズラリと並ぶ数々の露店です。
まさに青空市といった様相で、路上にシートを広げて野菜を売っている人もいれば、荷車を引っ張ってきて果物を売っている人もいるなど、スタイルは様々。
また、ローカルの方々はバイクに乗ったまま注文から受け取りまで済ますのが一般的なようで、まさにベトナムならではの風景が広がっています。
中でも、近くを流れる運河沿いの道端には、注文した鶏をその場でしめて加工してくれるお店や、桶に魚を詰め込みすぎて魚が道路で跳ねているお店など、ユニークなお店が立ち並びます。
市場を囲む道を1周するだけでも、地元の方の熱気や他の市場にはないユニークな光景の数々を目の当たりにすることができ、楽しめること間違いなしです!
<アクセス>
・ホーチミン中心部からバス・タクシーで10分ほど
・営業時間:6:00〜18:00
まとめ
ホーチミンにあるベンタイン市場以外のおすすめ市場を紹介しましたが、いかがでしたか?
まだ訪れていない市場があれば、この機会にぜひ足を運んでみてください。
ホーチミンには、紹介した市場の他にもまだまだ魅力的な市場がたくさんあります。
ぜひ、色々な市場を回って、ベトナムのローカルな雰囲気を感じ、お買い物を楽しんでください!