みなさんこんにちは!!
乾季なはずなのに、ここ毎日雨で雨季が始まったのかと思うくらいおかしな天候が続いております。。。
さて、本日は過去にインドネシアのお正月についてお話させて頂きましたが今回は「インドネシアには4回もお正月が来る!?」というテーマでお話したいと思います。
インドネシアはイスラム教が約9割を占めていますが、イスラム教・キリスト教・仏教・ヒンドゥー教・儒教が国教と定められており多宗教国家です。
宗教毎に新年がある為、「西暦のお正月」「イスラム歴のお正月」「中国歴のお正月」「バリヒンドゥー教のお正月」と4つお正月が存在します。
同じインドネシアなのに何が違うのか・・・??
詳しく解説して行きますね。
■西暦のお正月
こちらはインドネシアでも同様、カウントダウンが行われます。
ジャカルタで言うと、モナスという国家独立記念塔の広場で屋台などが出現し夏祭りのような雰囲気になります。
テレビなどでも生中継で放送され、日付をまたぐと花火が打ちあがり盛大に新年をお祝いします。
日本と違う所は、、、
・新年の特別な料理はない(おせち料理など)
・個人宅でも花火を楽しむ
・みんで集まりバーベキューをしたり、料理を一緒に作って食べる
・朝までだらだら喋る
などなど、人それぞれですが日本と少し文化が違いますね。
初詣・おみくじなどの文化もないですし、インドネシア人にとって西暦の新年は1月1日のみ休日で、大晦日やお正月の三が日は家族と過ごすという文化ではないようですね。
では、インドネシア人(イスラム教)にとっての新年はイスラム歴の新年なのでしょうか・・・??
■イスラム(ヒジュラ)歴のお正月
預言者ムハンマドがメッカからメディナ(ヤスリブ)へ聖遷(ヒジュラ)した年を元年と定めました。
※イスラム歴は太陰暦なので毎年約11日づつずれていきます。
知らない言葉が沢山出てきましたね。笑
解説します!
・メディナ(ヤスリブ)
サウジアラビアにあるイスラム教第2の聖地
・聖遷(ヒジュラ)※読み方:せいせん
622年に預言者ムハンマドが最大の聖地メッカからメディナへ移住した事
簡単に言いますと、当時キリスト教徒が大半を占めていた世界でイスラム教徒は迫害を受けていたようです。
預言者ムハンマドはメッカでの宣教に行き詰まり、身の危険を感じていたのでヤスリブからの招待を受け入れ、イスラム教徒がヤスリブへ移住したという事ですね。
その移住をした年をイスラム元年、ヤスリブ⇒メディナに改名という出来事です。
新年という位なので特別かと思いきや、現在のインドネシアでは普段と変わらず休日扱いのみとなっており、家族で集まったり礼拝所で特別な宗教行事が行われる事はありません。
知人のイスラム教徒に話を聞くと、イスラム教新年より断食・断食明けの大祭の方が宗教的に重要な行事のようですね。
断食についてはコチラで詳しく解説しております。
■中国歴のお正月
インドネシアでは華僑の方達が多く、中国の文化もたくさんあります。
代表的なのがイムレックと呼ばれる中国歴の新年で、華僑の方達にとっては1年1度の最大イベントになるようです。
日本では春節とも言われており、旧正月とはこのイムレックの事を指します。
他にも、ベトナム・タイなど華僑の方が多い国は同じように盛大にお祝いされています。
インドネシアでは、地域のチャイナタウンが盛大に盛り上がります。
伝統楽器部隊が演奏したり、バロンサイと言われる獅子舞が舞踊したり、ステージが組まれ踊り子さんが踊りを披露したり、フードフェスのような食べ歩きを楽しんだりとこちらも夏祭りのような感じ。
ビンタンビールもイムレック仕様にパッケージが組まれたりするほどで、約1ヶ月前からセールが始まったりモール・ホテルなどは装飾で真っ赤になったりイムレックの雰囲気が楽しめます。
この時期にお買い物をするとセール中なのでお得かもしれませんね!!
食べ歩きや踊りなどは観光客の方でも楽しめますので、ぜひこの時期に来られたらチャイナタウンに立ち寄ってみてください。
■バリヒンドゥー教のお正月
バリ島のお正月「ニュピ」。
こちらは他とは全く違う雰囲気で、他は盛大に祝うのに対しニュピは「静寂の日」と言われています。
サカ暦というバリヒンドゥー教の新年の日にあたり、この日は「外出禁止」「労働禁止」「火気・電気禁止」などなど定められていて、欲を捨て1日静かに瞑想をする日です。
ニュピ当日(24時間)は観光で滞在のお客さんも外出する事ができず、空港や港も閉鎖され移動も出来ません。
こればっかりはどうする事も出来ず、バリ島全土の規制なので観光客など全ての人々が従わなければなりません。
ホテルによって部屋から出る事すら禁止している所もあるようなので、予約する前に確認しといた方がいいでしょう。
しかーーーーし!!
自然と共にありのままに過ごし、島全体が静まり返り自然を体感するのは世界中どこを探してもなく、とても貴重な事で何もできないとマイナスなイメージですが、ニュピをわざわざ体験しに行くほどインドネシア在住の邦人の中では人気な行事ともなっております。
それに近年では、このニュピがエコに繋がると密かに注目を浴びています。
満天の星空、交通騒音や人工の光が遮断されるので本来の地球の美しい姿を体験する事が出来るでしょう。
ニュピの前後は飛行機の金額も安くなるようで、ぜひ長期でお休みが取れるなら間にニュピをはさんで、バリの文化を楽しんで下さい!!
ニュピを想像したら私もすごく行きたくなりました。笑
オゴオゴという、前日のパレードも大迫力!!
■まとめ
インドネシアは多民族・多宗教なので1年間通して色んな文化に触れる事が出来ます。
もちろん日本と違う文化、同じインドネシアでも宗教観の違いの文化などなど、インドネシアにいればそれをタダで体験できるわけですからこんなお得な話はないですよね~。
色々な文化・宗教に触れたくさん経験して、経験値豊富なすばらしい人生にして下さい。
一緒にインドネシアライフを楽しみましょう♬
最後までありがとうございました!!
★maki green★