こんにちは、マレーシア在住のライター パンダンです。
ご存知の方も多いかと思いますが、マレーシアはイスラム教を国教とするモスリムの国です。そして多民族国家でもあります。
マレーシアの三大民族というとマレー系(モスリム)、中華系、インド系となっています。日本でも華僑の人々が多く住むエリアを中華街、南京町など称されますが、クアラルンプールには三大民族が住むエリアがあります。
そこで今回は異国情緒あふれるローカルタウンを、ざっくりではありますがご紹介したいと思います。
カンポンバルはクアラルンプール最古の住宅街!?
クアラルンプール市内最古の住宅街であり、マレー系の住民が多く住むのが、ペトロナス・ツイン・タワーがあるKLCCからLRTのケラナジャヤ線で一駅のカンポン・バルー(Kampong Baru)です。高層ビルが立ち並ぶ都会の風景から情緒ある下町へと周囲の雰囲気はがらっと変わります。
住宅街の中には1900年代に建てられたマレー式住宅が今なお現存しているだけではなく、住居としても使用されています。中でも1949年に建てられたRumah Limasはリノベーションを繰り返しながら現在に至ります。
また、マレーシア人のソウルフードともいえるナシレマ(Nasi Lama)※の有名店も多くあります。屋台では年季の入った搾汁機からつくられるサトウキビジュースなど、レトロな雰囲気を味わいながらマレーシアを感じてみてください。
※ココナッツで炊いたご飯に、鶏肉や牛肉などのおかず、サンバル(チリペースト)、小魚&ピーナッツ、きゅうりなどを乗せたものがワンプレートになっている。
【アクセス】
LRTケラナジャヤ線(Kalana Jaya Line)のカンポン・バル駅(kampung Baru)下車すぐ
チャイナタウンはミックスカルチャー!?アジアが魅力
今やメインストリートには中華系だけではなく、中東やアジアなどさまざまな国の人々が店を連ねるチャイナタウン(中華街)。ペタリン・ストリート(petaling street)と呼ばれ、観光客やローカルの人々でいつも混雑しています。
そして中華街の中にはヒンドゥ寺院のスリ・マハマリアマン(Sri Mahamariamman)があるのもミックスカルチャーのマレーシアらしさを感じさせられます。
チャイナタウンといえば、やはりグルメ。栗、豆乳スタンド、中華菓子からチキンライス、チャイニーズマレーのカフェなどが点在しています。また機会がありましたら、オススメのレストランなどもお伝えできればと思います。
そして周辺はおみやげならなんでも揃うセントラル・マーケット(Central Market)や、独立広場など観光スポットが集中しているエリアでもあります。
【アクセス】
LRTケラナジャヤ線(Kalana Jaya Line)、MRTスンガイ・ブロー・カジャン線(Sungai Buroh-kajang Line)のパサー・スニ駅(Pasar Seni)下車すぐ。またはKTMポート・クラン線(Port Klan Line)かスレンバン線(Seremban Line)のクアラルンプール駅(Kuala Lumpur)からパサー・スニ駅へ。
リトルインディアは音楽から食事までインド一色
クアラルンプールのターミナル駅KLセントラルから徒歩で10分。ブリックフィールズと呼ばれるこのエリアが、インド人街のリトルインディア(Little India)となっています。鮮やかな色彩と、インドの言語の一つであるタミル語の看板が目に飛び込んできます。
実はマレーシアでは本場インドに劣らないカレーが食べられることでも知られています。また驚くほど安くておいしいインド系モスリムも多いため、ママック(Mamak)料理にも挑戦してみてはいかがでしょうか。細い麺が特徴のインド風焼きそば、インド風クレープとも呼ばれるトサイなど、日本人の口に合う料理もたくさんあります。
そしてインドといえばキラキラな光り物!ローカルも買うブレスレット、ピアスなどの装飾品はお土産にもぴったり。値段も驚くほど安いのでついついたくさん買ってしまいます。そして忘れてはいけないのがスパイス。私たちになじみのあるターメリック、クミン、クローブ、コリアンダー以外にさまざまな種類が量り売りで購入できます。
【アクセス】
各線KLセントラル駅(KL Sentral)から徒歩約10分。
マレーシアとひとことで言っても、歴史や文化などがそれぞれに交錯して織りなされるさまざまな背景を持つ人々の国でもあります。中でもクアラルンプールは、人種のルツボを実感できる街です。
この三大民族のコミュニティーは、市内にあり公共交通機関でのアクセスもよいので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
写真:全て筆者撮影