こんにちは!
マレーシアでの生活・お役立ち情報を発信するライターYuuuuです。
みなさんは「ラマダン」についてどれくらいご存じでしょうか?
マレーシアはイスラム教を国教としており、国民の大半をイスラム教徒が占めています。
イスラム教にまつわる祝日やイベントはさまざまありますが、中でも「ラマダン」はイスラム教徒にとって特に重要な期間。
そしてラマダン期間中はマレーシア全土で「ラマダンバザール」が開催されます。
マレーシアでの生活が始まり、初めてこのラマダン期間を経験する方は「一体どんなイベントなの?」と疑問に思う人も多いはず。
そこで今回は「ラマダン」や「ラマダンバザール」について以下を中心にご紹介します。
- 「ラマダン」や「ラマダンバザール」とは?
- どこで開催されるの?
- ラマダンバザールの体験レポート
ラマダンや期間中の街中の雰囲気について、理解を深められる内容となっていますのでぜひ最後までご覧ください。
「ラマダン」や「ラマダンバザール」って何?
イスラム教徒(ムスリム)にとって、「ラマダン」やラマダン明けの「Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)」はとても重要な日です。
ここでは、「ラマダン」や「ラマダンバザール」とは何なのかを解説します。
ラマダンとは
◆「ラマダン=断食」ではない
「ラマダン=断食」のイメージが強いですが、ラマダン(Ramadhan)とはイスラム暦(ヒジュラ暦)における9番目の月を指し、「灼熱」「暑い月」を意味します。
なので、ラマダンという言葉自体に断食の意味はありません。
◆ラマダン月は断食を行う
ラマダン月ではイスラム教徒の義務「五行」のひとつである断食(サウム)を行い、日の出から日没までの間は一切の飲食をせず、精神的な浄化や自己研鑽に励みます。
断食といっても1日中飲食禁止というわけではなく、日没後から日の出までの間は飲食可能です。
◆イスラム教徒でなければラマダン月でも飲食可能
ラマダン月の断食は、イスラム教徒のみ行います。
マレーシアはイスラム教を国教としているものの、イスラム教徒以外はラマダン月でも飲食は自由です。
レストランやカフェも通常通り開いているので普段通り飲食できますが、イスラム教徒への配慮は心がけたいですね。
◆ラマダン月が終わるとHari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)がやってくる
ラマダン期間中は、Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)と呼ばれる「ラマダン明けのお祝い」に向けて、服や家具を新しくしたり、食事やケーキの準備をしたりします。
ラマダン月を半分過ぎたあたりから、街中ではハリラヤにまつわる歌が流れたり、飾り付けが盛大に行われたりと、お祝いムードが高まり始めます。
いよいよラマダン月が終わるとはじまるのが、イスラム教にとって最大のお祭り「Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)」です。
▼Hari Raya Puasa(ハリラヤ・プアサ)について詳しくはこちら▼
ちなみに2023年のラマダン期間は、3月22日~4月21日です。
この日程は毎年同じ日程ではないので注意しましょう。
ラマダンバザールとは
毎年ラマダン期間中に開催されるマーケットを「Bazaar Ramadan(ラマダンバザール)」と言い、ラマダン月限定で通常は何もない場所に屋台テントが立ち並びます。
日没後すぐに食事できるよう、午後3時ごろからスタートし日沈後の礼拝が行われる8時ごろまでが営業時間です。
ラマダンバザールでは、ナシレマ※やミーゴレン、サテー、鶏や羊の肉を使ったさまざまなマレー料理、フレッシュジュース、雑貨などをリーズナブルな価格で販売しています。
※ナシレマとは?
インドネシア発祥の伝統料理。炊いた白米にココナッツミルク、タマリンドペースト、魚醤、砂糖、塩などを混ぜたソースをかけたもの。
断食中なので「お持ち帰りが基本」。
ラマダンバザールではイートインスペースはなく、料理を購入してもスプーンやフォークは付かないので注意しましょう。
ラマダンバザールの主な開催場所
ラマダンバザールはマレーシアのあちこちで開催されています。
クアラルンプール周辺で開催されている、主なラマダンバザールの開催場所を紹介するので、チェックしてみましょう。
◆Bukit Bintang(ブキッ・ビンタン)Ramadan Bazaar MRT/KLモノレール Bukit Bintang駅から徒歩圏内。マクドナルド周辺にあります。 ◆TTDI Ramadan Bazaar MRT TTDI駅から徒歩圏内の場所にあります。 ◆Bangsar(バンサー )Ramadan Bazaar LRT Bangsar駅から15分ほどの、Bangsar Villageのあるエリアにあります。 ◆Stadium Shah Alam Ramadan Bazaar Seksyen 13にあるStadium Shah Alam周辺にあります。 |
以下のリンクにクアラルンプール周辺で開催されているラマダンバザールが紹介されていますので、参考にしてくださいね。
▼ラマダンバザールの主な開催場所(英語)▼
50 Best Ramadan Bazaar In KL & PJ (2021 Guide) - KL Foodie
【レポート】ラマダンバザールへ行ってみた!
ラマダン期間中、実際に「ラマダンバザール」へ息子と一緒に行ってきました。
出店している屋台の様子やラマダンバザールの雰囲気を写真とともに紹介します。
午後4時ごろのラマダンバザールの様子
▲午後4時ごろ、バンサーにある「Bangsar Ramadan Bazaar」へ。平日かつオープンしてすぐの時間だったので、お客さんもまばらで、いくつかの屋台は準備中でした。
▲一匹まるごとの鶏やソーセージなど、店頭で調理してそのまま購入できる屋台もたくさんあって、見ているだけでも楽しめます。
▲イスラム教徒向けなので豚を使った料理はなく、ホットドッグのソーセージも鶏や牛、羊の肉を使ったものです。
▲パンでお肉や野菜を挟んだもの。@RM5〜8(約150円〜240円)
▲Nasi Ayamはお米と焼きどりのセット。@RM8(約240円)すぐに持ち帰れるように、事前に料理をパッキングしているところも多いです。
午後6時ごろのラマダンバザールの様子
▲午後6時ごろ、プチョンエリアにある「Bazaar Ramadan BK5」へ。平日でもこの時間になると仕事や学校帰りのタイミングもあってお客さんで賑わっていました。
▲こちらは、海老と太麺/ビーフンの焼きそば。場所によって売られているものが違うので、いろいろなラマダンバザールを周ってみるのもおすすめです。
▲こちらは、ミロやマンゴージュースなどを販売しているジューススタンド。@RM3(約90円)
実際にラマダンバザールに行ってみて
ラマダンバザールは、多くのテントが立ち並んでいたり、目の前で調理してくれたりと、日本のお祭り気分が味わえるので、息子も楽しそうでした。
おいしそうなマレーシア料理を発見できたり、マレーシアらしさを感じられたりと、こどもはもちろん、大人も楽しめますよ。
場所によって規模もメニューもさまざまなので、いろいろ行ってみるのもいいですね。
まとめ
今回は「ラマダン」や「ラマダンバザール」について紹介しました。
イスラム教徒でなくても参加できる「ラマダンバザール」では、マレーシア料理をリーズナブルな価格で堪能できるだけでなく、マレーシアの文化を感じることもできます。
ぜひ家や会社の近くでラマダンバザールが開催されていないかチェックしてみてくださいね。