こんにちは!マレーシアでの生活・お役立ち情報を発信しているライターYuuuuです。
今回はヒンズー教最大の祝祭日「ディーパバリ(Deepavali)」についてご紹介します。
マレー系、中華系、インド系の3大民族が住む多民族国家のマレーシアでは、それぞれの民族が信仰する宗教にとって大事な日が祝日となっています。
例えばマレー系の多くが信仰しているイスラム教では、断食月(ラマダン)明けを祝う「ハリラヤ・プアサ」が、また中華系では新年を祝う「チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)」が代表的です。
それらの祝日と同じように、マレーシアに住むインド系にとっては、ヒンドゥー教の新年である「ディーパバリ」が一大イベントなのです。
この記事では、ヒンドゥー教最大の祝祭日ディーパバリについて詳しく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
「ディーパバリ(Deepavali)」はヒンドゥー教の新年
ヒンドゥー暦の新年、第7番目の月の新月前後がディーパバリです。
タミル語が使用されているマレーシアやシンガポール、インド南部ではディーパバリ(Deepavali)、ヒンディー語が広く使われているインド北部ではディーワーリー(Diwali)が使われるのが一般的です。
由来にはさまざまな説がありますが「善の象徴である光が悪の闇に打ち勝ったことを祝う日」とされています。
ディーパバリは別名「光の祭典」とも呼ばれ、ディーパバリの夜は、花火やイルミネーション、オイルランプに灯りを灯すなどして善の勝利を祝うのです。
また光でお祝いする以外にも、ディーパバリを迎えるとヒンドゥー教徒は沐浴をしたり、新調した洋服でお寺にお参りしたり、親戚や友人の家を訪ねて一緒に食事をしたりして新年を祝います。
ショッピングモールや街中が色鮮やかに飾りつけされる
ディーパバリの時期になるとホテルやショッピングセンターの入口やイベントスペースで見かけるのが、「KOLAM(コラム)」と呼ばれる色付けしたお米や花びらで描かれた砂絵です。
色使いが美しいKOLAM(コラム)は手作業で作製されています。
場所によって色合いやデザインが異なるので、さまざまなデザインを楽しんだり写真を撮ったりするのもいいですね。
花火や爆竹でお祝いすることも
善の象徴である光が悪の闇に打ち勝ったことを祝うディーパバリでは、電球や電飾といったイルミネーションで家を飾り付けたり、花火や爆竹でお祝いしたりする風習があります。
インド系が多く住むエリアでは、ディーパバリの夜に花火や爆竹でお祝いする以外にも、場所によっては寺院や広い駐車場でお祝いをするイベントが開催され、その終盤に花火を打ち上げることも。
ディーパバリの夜は「光の祭典」らしい光景が至る所でみられるでしょう。
ディーパバリといえばセール!
イスラム教の「ハリラヤ・プアサ」、中華系の「チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月)」と同じく、ディーパバリの時期もさまざまな場所でセールが開催されます。
KLセントラル近くのブリックフィールズのような、インド系の方が集まるエリアでディーパバリが近くなると始まるのが「ディーパバリセール」。
サリーやパンジャビスーツといったインド系の服やアクセサリー、鞄、お菓子などが安く手に入ります。
ディーパバリ用の飾りも売られているので、興味があれば一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
2023年のディーパバリは11月12日
ヒンドゥー教は、新月の日を新しい月の始まりとする太陰暦を採用しています。
月の満ち欠けによって日程が決まるため、毎年ディーパバリの日が変動するのです。
そして2023年のディーパバリは、11月12日の予定です。
ショッピングセンターでのイベントや飾り付け、インド系の方が住む家の装飾など、ディーパバリが近づくにつれてお祝いムードが高まっていきます。
ぜひ、今年はディーパバリをマレーシアの人と一緒にお祝いしてみましょう。
インド系の知り合いに「Happy Deepavali」とメッセージを送ってみるのもいいかもしれませんね。
この記事が参考になれば幸いです。
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