【優秀学生はどこで学んでいるの?】フィリピンの一流大学をご紹介!

フィリピンは、大学の数がとても多く、国公立と私立を合わせて2,388校に上ります。
日本は文部科学省が現在出している数で、高等専門学校・短大・四年制大学あわせて1,231校(国公立・私立合計)。つまりフィリピンの大学数は、日本の約2倍!

今回は、数多くあるフィリピンの大学の中で、一流と言われている4つの大学をご紹介します!
フィリピンの優秀な学生は、どのような大学で学んでいるのでしょうか?

 

①フィリピンの東大!「フィリピン大学ディリマン校」

フィリピン大学ディリマン校①

引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:UP_Quezon_Hall.JPG

フィリピンでナンバーワンの大学といえば、フィリピン大学ディリマン校(Ateneo de Manila University)。
「フィリピンの東大」とも言われています。

マニラ首都圏のケソンシティ(Quezon City)に500ヘクタールもの巨大なキャンパスを持ち、約2万5,000人の生徒が学ぶ国立大学です。イギリスの大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ(QS)社が毎年発表する世界大学ランキング(2015年—2016年)のアジア部門で70位にランクインしました。

 

フィリピン大学の校風

国立で授業料が安いフィリピン大学。宗教の縛りや服装の規程がなく、自由な校風を持っています。
巨大な敷地の中には、食堂や国立研究所、競技場のほか、銀行、サリサリストア(フィリピンのコンビニ)、ショッピングセンター、ホテルまであり、まるで小さな都市のようです。乗用車やジプニー(乗り合いタクシー)も構内を走っており、生徒はジープニーに乗って敷地内を移動します。

 

フィリピン大学の出身者

フィリピン大学は歴史に名を残す国家的指導者を多く輩出しており、ロハス第5代大統領、キリノ第6代大統領、マルコス第10代大統領などが挙げられます。
また、タガログ語で授業を行う教授が多い点も大きな特徴です。フィリピンの公用語であるタガログ語に誇りを持つ教授が多く、タガログ語での授業も好んで行っているようです。

 

②フィリピンの私学の雄!「アテネオ・デ・マニラ大学」

アテネオ・デ・マニラ大学

引用:https://news.abs-cbn.com/news/10/19/19/ateneo-de-manila-president-apologizes-for-rising-sexual-harassment-cases-on-campus

アテネオ・デ・マニラ大学(Ateneo de Manila University)は、1859年に設立された、ケソンシティに位置するカトリック系の私立大学です。QS社の世界大学ランキング(2015年—2016年)アジア部門では、99位にランクインしています。

 

アテネオ大学の校風

校舎の周りはがっちりと柵で囲まれ、セキュリティ・ガードが24時間警備しているため、生徒と関係者以外は入ることができません。開かれていて、自由にキャンパスに出入りできるフィリピン大学とは大きく異なりますね。

アテネオ大学卒業の有名人といえば、フィリピン独立運動のリーダーであり、現在でもフィリピンの国民的英雄として愛されるホセ・リザール。その他にも、グロリア・アロヨ第14代大統領や、ベニグノ・アキノ3世第15代大統領もアテネオ大学出身です。

 

アテネオ大学の学費・評判

私学のアテネオ大学は、学費が非常に高い(年間20万~30万円程度 ※フィリピンの平均年収は30万円未満)のも特徴です。

また、授業は全て英語で行われます。フィリピンでは、英語が堪能であるほど、待遇のよい企業に就職できる可能性が高まるため、英語教育に力を入れている家庭は多くあります。
フィリピン社会では“アテネオ出身”であることがひとつのステータスとなっているようです。

 

③フィリピンの慶應大学!「デラサール大学」

デラサール大学

引用:https://www.philstar.com/headlines/2018/09/27/1855205/dlsu-joins-among-top-1000-universities-world

デラサール大学(De La Salle University)は1911 年設立、マニラ市内に位置するカトリック系の私立大学で、約2万5,000人の学生が通っています。
QS社の世界大学ランキング(2015年—2016年)アジア部門では、143位にランクインしました。フィリピン大学、アテネオ大学に並んで、フィリピンの名門大学の1つとなっています。

 

デラサール大学の学費・出身者

デラサール大学も授業料が高く(年間20万円程度)、裕福な家庭出身の生徒が集まることで有名です。
BBCワールドニュースの放送ジャーナリストのリコ・ヒゾンや、政治家で2008年までフィリピン下院議長を務めたホセ・デベネシアなど、多くの著名人を輩出しています。

 

デラサール大学の校風

デラサール大学に短期留学をした日本人の友人によると、
・清潔で施設が整っている
・図書館にはインターネットカフェが併設されていて、宿題やグループワークに便利
・敷地内に入る際はセキュリティガードがIDチェックをしているため、セキュリティ面で安心
とのことでした。

外国人が留学する先としても安心ですね!

 

④アジア最古の大学!「サントトマス大学」

引用:http://www.interaksyon.com/trends-spotlights/2019/06/05/150012/muslim-graduate-student-university-santo-tomas/

マニラ市内にあるサントトマス大学(University of Santo Tomas:UST)は、カトリック系私立大学。
なんと1611 年に設立されたアジア最古の大学です。約25ヘクタールの広大なキャンパスを持ち、4万2,000人もの生徒が通っています。QS社の世界大学ランキング(2015年—2016年)アジア部門では、157位にランクインしました。

 

サントトマス大学の学費・出身者

サントトマス大学も、歴史に名を残す指導者を多く輩出しています。マニュエル・ケソン第2代大統領や、ホセ・ラウレル大第3代大統領はサントトマス大学出身。

学費が高額のため(年間で15万円程度)、裕福な家庭でないと入学はなかなか難しいとも言われていますが、アテネオ大学、デラサール大学と比べると授業料が安く、現地の人々にとって敷居が低いといった印象のようです。

 
いかがでしたか?

今回ご紹介した4校は、いずれも歴史があり、教育水準が高い大学ばかり。
日本のトップ大学にも引けを取らないレベルとも言われています。
フィリピン、そして世界を担う若者が巣立っていくのが今後も楽しみですね!

好きな食べ物はタコス

好きな食べ物はタコス

カジコ(外部ライター)

カジコと申します。フィリピン人の楽観的でなまけものなところに惹かれ、フィリピンのマニラに住みはじめました。いまは愛しい彼氏と、のんびりマニラの生活を楽しんでいます。好きな食べ物はメキシコ料理のタコスです。

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