シンガポールで旧正月(春節)を祝おう!

Happy Chinese New Year! 

国民の75%が中華系であるシンガポールでは、国を挙げて盛大にチャイニーズニューイヤー(旧正月、春節)を祝います。
1年の中でもっとも大切なイベントである旧正月をシンガポール人はどんな風に過ごすのか、ちょっと覗いてみましょう。
 


1、シンガポールの旧正月は、会社はお休みに!

2017年の旧正月は1月28日(土)、29日(日)でした。
ですが、シンガポールでは多くの企業が「除夕」と呼ばれる、大晦日に当たる27日(金)から31日(火)頃まで旧正月のお休みに入りました。

会社が休みになるだけでなく、ほとんどのレストランや商業施設、スーパーなどもクローズになってしまいます。
日本で年末年始がお休みになる状況と同じですね。私はちょうど病院へ行きたかったので、旧正月中も開いている病院を探すのにとても苦労しました。

旧正月のお休み期間中は「長期の休みなので海外旅行に行く」というよりは、親族で集まるシンガポール人が多いです。これも、日本のお正月と同じですね。

 

2、旧正月の準備で街が華やかに!

日本でお正月飾りを飾るのと同じように、シンガポールも旧正月用の飾りで街が華やかに彩られます。
チャイナタウンでは毎年、干支をモチーフにしたイルミネーションが出現します。今年は酉年なので、鶏でした。このイルミネーションは2月25日(土)まで続きます。
 
シンガポール旧正月1

 
チャイナタウンではまた、旧正月の準備をするための露店が並び、夜遅くまで普段以上の賑わいを見せます。

シンガポール旧正月2

 
中華圏において、赤はお祝いの色。鮮やかなお正月飾りの数々は見ているだけで幸運になれそうです!
「福」の文字や、干支をモチーフとした飾りが並びます。

シンガポール旧正月3

 

3、縁起の良いお正月料理を食べる!

シンガポールの旧正月において欠かせないお正月料理といえば、「魚生(イューシェン)」!

シンガポール旧正月4

 
刺身の入った中華サラダのような食べ物です。

日本のおせち料理と同じように、使われている食材にそれぞれ意味があります。

・魚(刺身):富
・カラフルな野菜:家庭調和
・ワンタン:金運
・ナッツ類:健康

などなど。

このサラダを、大勢で一斉に「ローヘイ!ローヘイ!」と叫びながら思い切り混ぜます。

シンガポール旧正月5

具を高く持ち上げて混ぜることでお皿の周りに具が飛び散りますが、それでOK!

「ローヘイ」とは、漁師が網を引き揚げる時の動作のこと。
大漁を模す行為によって、お金がたくさん入ってくるという願いに転じるのだそうです。箸を高く持ち上げれば持ち上げるほど、お皿の周りに具が散らばれば散らばるほど、縁起が良いとされています。

ちなみに味は私にはイマイチです・・・。シンガポール人の友人曰く、味を楽しむものではなくて縁起物だから、おいしいかどうかは関係ないとのことでした。
 
魚生(イューシェン)はレストランだけではなく、スーパーで購入することもできます。

シンガポール旧正月6
 

シンガポール旧正月7

 


この他にも、ドラゴンやライオンの獅子舞が街を練り歩いたり、たくさんのイベントがあったりと、シンガポールがとても賑やかになります。
厳かな日本のお正月も素敵ですが、新年を華やかにお祝いする中華系の旧正月(春節)も楽しいですよ。

今年も良い1年になりますように!

 
 

<東南アジア比較>
▼ベトナム人にとっての旧正月については、こちら!
https://iconicjob.jp/blog/vietnam/tet_vietnam/

お酒と居酒屋と人間が好きです。世界で一番お酒がおいしく飲める場所を探し求めて、海外の酒場を放浪しています。最貧スラム街から天空ルーフトップバーまでお酒が呼べば何処へでも。未知との遭遇とお酒の誘惑という快楽の奴隷であること以外はごく普通の女の子です。たぶん、おそらく。

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