【失敗しない】デジタル時代の英語面接(2)–WEB面接(スカイプ面接)

Web面接は、もはや日本国内の就職でもあたり前となっていますが、海外の企業に応募するのであれば、一次面接はオンラインで行われる確率が、さらに高いです。
移動時間も費用もかからず便利なWeb面接ですが、下記のように、対面面接とは違った留意点があります。

 

1) 機器

Web面接にはスカイプが使われることが多いです(スカイプ面接)。スカイプを使ったことがない人は、早めにPCやスマホにインストールして練習し、使い方を把握しておきましょう。スカイプのユーザー名は、ふざけたようなものではなく、プロフェッショナルなものにしましょう。

採用企業が日ごろ使用しているソフトを使う場合もありますが、その場合、事前にダウンロードしておくように言われます。
また、イヤホンやマイクも問題なく使えることを事前にチェックしておきましょう。PC内臓のマイクやスピーカーの利用はお勧めしません。マイクは周囲の雑音を拾いがちですし、音声もイヤホンの方がきれいに聞こえます。
スマホやタブレットを使う場合、手に持つと画面が揺れますので、予めスタンドなどを用意して、固定できるようにしておきましょう。

 

2) ネット環境

ネット回線の状態がよくないと、相手の言うことが聞き取れなかったり、面接官が自分の言うことが聞き取れなかったりして、肝心の面接に集中できません。自宅などで安定したネット環境が得られないのであれば、事前に別の場所を確保しておきましょう。

 

3) 場所

面接官の画面に、部屋の壁のポスターや雑然とした部屋の様子などが映らないよう、事前に、どの部屋のどこに座るのかを決めておき、背景に何が映るか確認しておきましょう。面接官の気が散らないよう、背景は何も飾っていない壁が望まれます。

信じられない話ですが、衣服や物が散乱したままの部屋や騒がしいカフェで面接を受けたり、勤務先の会議室で隠れてヒソヒソ声で面接を受けて、面接官にこちらの声が聞こえなかったために落ちた、という応募者もいるのです。

電話の電源は、忘れずに切っておきましょう。自宅で行う場合、インターホンの電源も切っておいた方が無難でしょう。面接の最中に鳴ると、動揺してしまう可能性があります。
また、家族や同居人が後ろを通ったり、子どもの声やペットの鳴き声などが入ったりしないように注意しましょう。

 

4) 服装

「映像には上半身しか映らないから、下は短パンやスエットでもかまわない」と思う人もいるかもしれませんが、何かの拍子で立ち上がったときに、それが面接官に見えてしまうかもしれません。対面面接に臨む際と同じ格好で、スーツなどを着用したほうが心も引き締まるでしょう。

 

5) 視線

面接の間は、PCの画面でなく、カメラを見ます。それが面接官とのアイコンタクトにつながります。ビデオ面接では、メモをのぞけるというメリットがありますが、メモは、うつむかなくていいようなところに置いておきましょう。なお、履歴書も、そばに置いておくべきです。
また、PCに向かって笑うのはむずかしいですが、笑顔を忘れないことが大切です。

 

6) リハーサル

家族や友人に手伝ってもらい、模擬面接をして録画をし、回線状態や照明、映像背景なども含めすべて事前にチェックしておきましょう。

 
 


 

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ロングセラー著書多数

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有元美津世(外部ライター)

日本で大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。MBA取得後、独立。アメリカで16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。その後、投資家に転身。在米30年後、東南アジアやヨーロッパをノマド生活中。訪問国は60ヵ国にわたり、英語のほかにスペイン語も操るが、中国語、韓国語、ベトナム語には苦戦。 著書に、ロングセラーの『英文履歴書の書き方』『面接の英語』のほか、『英語は7つの動詞でこんなに話せる』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(以上ジャパンタイムズ)、『ロジカルイングリッシュ』(ダイヤモンド社)など30冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。

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