今年、ベトナムと日本の共同制作映画、「ベトナムの風に吹かれて」が両国で上映されました。
ベトナム人監督Tất Bìnhと日本人監督大森一樹さんとの合作映画で、原作者の小松みゆきさんのベトナムでの実体験を綴った、「越後のBaちゃんベトナムへ行く」を基にした映画です。認知症になってしまった母親とベトナムでの様々な人に支えられながら、生活していくという人間味のあふれた作品となっております。
ベトナムと日本の初の共同合作映画 ~ベトナムの風に吹かれて~
映画はベトナムに住む、松坂慶子さんが演じる佐生みさおが主人公です。みさおはハノイで日本語の先生をしています。大学生のときに、ベトナム戦争の反対運動に参加していました。
物語は、彼女の父親が他界したと日本から連絡を受けるところから始まります。彼女は父親の葬儀に出席するために日本に戻り、久しぶりに母親に会いました。みさおの母親シズエは(82歳)認知症を患っており、シズエは子供と夫が他界したことを病気の影響で分かることができません。みさおはベトナムで母親を看病することを決め、家族からの反対を押し切り、母親をベトナムに連れて行くことを決めます。
ベトナムでシズエさんの認知症はミサオの周りのベトナム人の助けもあって回復をしていきます。ある日、みさおは大学生の友達、小泉と偶然の再会をします。恋に発展していきますが小泉が日本に所用で帰っている間に母親のシズエが不慮の事故に遭い、シズエさんは車椅子を使わざるえなくなってしまいました。それから、大変な看病生活が始まり、毎晩トイレに行くために15分ごとにみさおを呼び出したりなど、仕事と両立するのが大変でした。しかし、周りのベトナム人の助けもあって、困難を克服していく姿が描かれています。
ベトナムと日本の人々とのつながりが描かれている感動的な映画です。
作品の中では、日本人とベトナム人の間に密接な関係性があることを物語っています。実体験と同時にベトナムの戦争や歴史などの社会的なテーマも織り交ざっていて、途中ではベトナムの伝統歌劇チェオのシーンなどがあります。言語や国籍が異なっていても、お互いを助け合うことができるということが1つのメッセージとして組み込まれています。
最近、私はその映画を知ったばかりです。時間があれば、友達を誘って、見てみようとおもいます。
<参考>
http://www.nguoiduatin.vn/hoa-cung-lan-gio-viet-ban-tinh-ca-dam-chat-nhan-van-a208740.html
http://baotintuc.vn/van-hoa/trinh-chieu-bo-phim-hoa-cung-lan-gio-viet-20150814160857238.htm