ベトナム最大の祝日である「テト(旧正月)」は、旧暦の新年を迎える特別な日です。
全国各地で華やかなイベントが繰り広げられますが、中でも注目したいのは夜空を彩る壮大な花火。ハノイ、ホーチミン、ダナンの3大都市では、毎年多くの人々が集まり、新年の訪れを祝う瞬間をともに楽しみます。
様々な場所で花火が上がるテトのベトナム。「打ち上げ場所が多くてどこに行くか悩む...」という方のために、おすすめのエリアとその鑑賞場所をご紹介していきます。
この日にベトナムを旅行される方やベトナム在住の方は、ぜひチェックしてみてください!
ベトナムの「テト」文化
「テト」は、ベトナム語で「テト・グエン・ダン(Tết Nguyên Đán)」の略で、旧暦の元日にあたるベトナム最大の祝日です。ベトナムでは、単なる新年の祝日ではなく、一年の始まりを迎える大切な時間であり、家族や親族が集まり先祖を敬いながら過ごす機会として重視されています。
今年のテトは2025年1月29日で、テト休暇は25日から2月2日までの9連休。1月に入ると、街中が赤い提灯や梅の花で埋め尽くされ始め、お祝いモードになります。元日にあたる29日には、複数の都市で花火の打ち上げも企画されています。
打ち上げ時間はいずれの都市も2025年1月29日(水)午前0時〜0時15分と発表されています。
ハノイのおすすめ花火鑑賞スポット
現在ハノイでは、計31カ所での打ち上げが計画されています。そのうち、21カ所では低空花火を打ち上げ予定。高く打ち上げられる10カ所の花火は、それぞれ600発打ち上がります。それでは、おすすめの花火鑑賞スポットを、打ち上げエリア別にご紹介していきます。
ホアンキエム区
ホアンキエム区ではホアンキエム湖を中心に、「ハノイモイ新聞本社前」と「ハノイ郵便局前」の2カ所で打ち上げられます。そのため、湖岸のどこにいても花火を鑑賞することが可能。
ただし、人混みを避けたい場合は早めにホテルのルーフトップバーやカフェ、また湖畔周辺の高層ビルに入ることをおすすめします。特におすすめの鑑賞場所は下記の2つです。
・Ham Ca Map Building
色々なカフェやレストランが集結した複合施設で、花火とともにホアンキエム湖を一望できるおすすめのスポット。
・Sol Sky Bar
旧市街にあるホテルのルーフトップバー。当日は混み合うことが予想されるため、Webサイトからの事前予約がおすすめ。
予約はこちらから:https://solariahotel.com/dine/sol-sky-bar
ナムトゥーリエム区
ナムトゥーリエム区では、ミーディン国立競技場とF1サーキット跡地で打ち上げ予定。広々とした観覧エリアがあるのがおすすめポイントです。
・シェラトン ハノイ ウェスト Sky Bar
シェラトン ハノイ ウエスト ホテルの最上階(36階)にあり、ミーディン国立競技場のパノラマビューを楽しめ、テトの花火も一望できます。
予約はこちらから:https://www.myclubmarriott.com/hotel/restaurantdetail/vi/sky-bar
ホーチミンのおすすめ花火鑑賞スポット
現在ホーチミンでは、計15カ所での打ち上げを計画中。これはホーチミン市軍司令部および文化スポーツ局の提案に基づくもので、過去最大規模とされています。
そのうち、13カ所では低空花火を、2カ所では高高度花火を打ち上げ予定です。特に日本人の方におすすめしたいのは以下のエリア。
トゥードゥック市
ホーチミン市の2区、9区、トゥードゥック区が合併し、2020年末に誕生した新都市。ここでは、サイゴン川トンネルの入口で花火が打ち上がります。そのため、サイゴン川のリバーサイドからは花火を見ることができますが、位置によってはかなり遠目となる可能性があるため要注意です。
実際、筆者は2025年1月1日にトゥードゥック市で打ち上がる年越し花火を見るべく、サイゴン川のリバーサイドへ行きましたが、人も多く、目の前の木が花火に被っていてしっかりと見ることができませんでした。そこで、「確実に花火を見たい」という方には以下の場所をおすすめします。
・サイゴンリバーフロントパーク
サイゴン川をまたいだ1区の対岸にあり、夕方から夜にかけてホーチミンの夜景を一望できるスポット。花火が打ち上がる場所はこのすぐ近くであるため、花火を見るには絶好のロケーションです。
・Chênh Vênh Rooftop
2区にあるルーフトップバー。デザインに優れており、ロマンチックな空間が魅力的。街を一望しながら夜景とともに花火を鑑賞できます。価格はローカル向けです。
予約はこちらから(電話):https://www.facebook.com/chenhvenhrooftop
ダナンのおすすめ花火鑑賞スポット
現在ダナンでは、計3カ所での打ち上げが計画されています。新暦の正月1月1日には、花火の打ち上げがなかったため、他都市と比較してより注目を集めるでしょう。
今回は3つエリアのうち特におすすめの1つをご紹介します。
ハイチャウ区
ハイチャウ区では、ダナンの象徴とも言えるドラゴンブリッジのすぐ側、バクダン通りで打ち上げられます。河岸や橋の上、または反対側のチャンフンダオ通りでも見ることができます。
・Memory Lounge
ハン川を一望できるカフェ。川沿いにオープンエアの席もあり、混雑を避けて花火を見るにはぴったりの場所です。
予約はこちらから(電話):https://www.facebook.com/memoryloungedanang/?locale=vi_VN
・Sky 36
ノボテルの最上階にあるルーフトップバー。ダナンの街の夜景とともに花火が楽しめます。クラブ調の音楽が流れているため、友人と来ている方や新年を楽しくお祝いしたい方におすすめです。
予約はこちらから(電話):https://sky36.vn/
花火を観に行く際の注意点
渋滞にまきこまれやすい
テト当日は花火だけでなく、各飲食店でもカウントダウンイベントが行われ、街全体がお祝いムードです。
そのため、例年激しい交通渋滞が発生しています。通常、人々の移動手段はバイクですが、ひどい渋滞に巻き込まれた場合、しばらく前に進めないというようなことも起こり得るためこの日は徒歩で移動することをおすすめします。
また、花火が見える付近では、ドライバー不足によりGrabなどの配車サービスも利用できない可能性も高いため要注意です。
スリが多発
ベトナムは東南アジアの中でも治安が安定しており、比較的安全な国です。
ただし、スリやぼったくりのような軽犯罪は未だ起こっています。特にテト前は犯罪が多発するため要注意。花火を見るスポットでは人だかりができるため、すられても気付きにくくなります。
財布やスマホなどの貴重品はポケットに入れないようにしましょう。
まとめ
今回は、テトに打ち上がる花火をエリア別にご紹介しました。家族や友人と一緒に、ベトナムの伝統や文化に触れながら、この特別な瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ただし、渋滞やスリには注意し、計画的な移動を心がけましょう。
どうぞ素晴らしいテトをお迎えください!