こんにちは、ICONICインドネシアのえびなです。
海外転職してみたい。でも何から始めればいいんだろう・・・
こんな風に考えている皆さんは、もうすでにスタートラインに立っているのではないでしょうか。
海外転職に関して情報収集していく中で
「実際に海外転職を叶えた人がどのように考え、どのように働いているのだろう?」
と興味を持つこともあるかもしれません。
そんな疑問にお応えしたいと思い、過去にICONICの転職支援サービスを利用いただいた方にインタビューにご協力いただきました。
海外転職を実現し、現在実際にインドネシアで働いている日本人の現地からの生の声を皆さんにお届けしたいと思います。
- 海外(インドネシア)への転職って実際どうなのか?
- 海外転職に向けて一歩動き出したい!
こんな風に考えている皆さんへ、少しでもヒントになれば幸いです。
どうぞ最後までお付き合いください!
インドネシアで働く日本人の方へのインタビュー
プロフィール
海外転職を実現し、現在実際にインドネシアで働いているR.U.さん(30歳代後半・男性)。
インドネシアへの転職活動の際にはICONICの転職支援サービスもご利用いただきました。
※個人情報保護のため、お名前や勤務先の名称などは伏せております。
ICONIC:ご自身について教えてください。
R.U.さん:インドネシアへ転職してから約2年半が経過します。
初めての転職・初めての海外生活でインドネシアに来ました。
現在は西ジャワ州チカラン※に在住しています。
趣味は筋トレで、週に2、3回自宅近くのジムに通ってトレーニングをしています。
※西ジャワ州チカラン=ジャカルタの近郊都市。首都ジャカルタから約50km東に位置し、複数の工業団地があり日系企業が多く集積するエリア。
インドネシア転職前の状況
ICONIC:インドネシア転職以前のお仕事は何でしたか?
R.U.さん:日本の商社で約15年間勤務していました。
自動車製造業向けの鋼材を扱う商社で法人営業を担当していました。
出張で海外に行くことがときどきある程度でしたが、駐在の経験はありませんでした。
ICONIC:海外転職を検討するようになったきっかけは何ですか?
R.U.さん:妻の影響と自身の海外出張の経験です。
実は私より先に、私の妻が海外転職に向けて転職活動をしていました。
私の妻は海外志向が高く、海外でキャリアを積むことを重要視していました
私もちょうど転職について真剣に考え始めたタイミングではあったものの、海外で働くということは全く想像しておらず、当初は日本国内での転職を検討していました。
もし妻が海外転職を実現したとしても、妻が海外で働き、自分は日本で働き、お互い単身赴任の状態を想定していました。
一方で、当時、私は職場で唯一海外の取引を担当し、そのための外国語習得に取り組んでいました。
そういった環境、つまり【海外×仕事】への興味を持つための起爆剤が周りにたくさんあったことで、自分自身も海外転職に向けての活動をすることになりました。
ICONIC:なぜインドネシアを選択されたのですか?
R.U.さん:私より先に海外転職活動をしていた妻がインドネシアの会社に採用内定が決まりました。
そこからは私もインドネシアに照準を定めて転職活動を進めました。
インドネシアは自身のこれまでの経験が生かせる土地であると確信していました。
なぜなら、インドネシアには自動車製造業関連の日系企業が多数進出しており、自動車製造業向けの法人営業をずっとやってきた前職の経験を活かせると思ったためです。
インドネシアでの仕事について
ICONIC:インドネシアではどのような仕事をされていますか?
R.U.さん:電子機器向けの商材を扱う商社で営業マネージャーをしています。
扱う商材は変わりましたが、自身の前職での経験が活きていると感じています。
ICONIC:仕事の場面ではどのような言語を使っていますか?
R.U.さん:英語60%、日本語40%といったところでしょうか。
社内にはインドネシア人のローカル社員と外国人の上司がいて、公用語は英語です。
取引先のローカル社員の方々や、弊社の海外拠点とも英語でやりとりします。
取引先の担当者が日本人の場合や、弊社の日本本社とコミュニケーションをとる場合は日本語を使います。
仕事上ではインドネシア語はほとんど不要なのですが、インドネシア語の語学学校に通ってインドネシア語の学習もしています。
ICONIC:仕事の場面ではインドネシア語を使わないけれど、なぜインドネシア語を学習しているのですか?
R.U.さん:仕事以外の生活の場面では、もちろんインドネシア語が必要なので勉強したいと思いました。
こちらが多少でもインドネシア語を話すと、同僚や友人、車のドライバーさん、コンビニの店員さんなどとのコミュニケーションがより近しくなって喜んでくれるような気がします。
せっかくインドネシアにいるので、ここでしかできないことの一つに時間とお金をかけたいと思い語学学校にも通ってみています。
ICONIC:インドネシアで働くうえで良いこと・楽しいことは何ですか?
R.U.さん:日本に住んでいた時には意識していなかった宗教・習慣等に触れて学ぶことができることです。
また私が関わっているビジネスは、インドネシア国内のみならず近隣諸国との商売もあるため、東南アジアのマーケットを身近で学ぶことが出来ます。
私が扱っている電子機器向けの商材は、日本やタイ、マレーシアなどから仕入れて販売することが多くあります。それだけインドネシア製品が、供給網や品質面で他の国の製品と比較して未熟ということの表れでもあります。
他国との取引があると、必然的にそれらの国々の情勢やマーケットについて知らなければなりません。
COVID-19関連の規制が緩和されてからはそれらの国々へ出張に行くこともありますし、それらの拠点の人たちがインドネシアに出張で来ることもありアテンドしたりもします。
そのような経験を通して、自身の見聞が広がっていくことがとてもワクワクします。
ICONIC:インドネシアで働くうえで難しいこと・困ることは何ですか?
R.U.さん:ビジネスの観点でいうと、私は日本で長らく製造業界に従事してきましたが、インドネシアで日本と同じ品質・グレードのものを入手しようとするとコストがかかります。
当地には「より安価で品質もそこそこ」な製品も多くあり、それらと競合していかなければならないという難しさがあります。
また、コミュニケーションの観点では、やはり日本語(母語)ではない言語で働くことの難しさについては感じざるをえません。職場では英語を、つまりお互いの第二言語を使って仕事をします。言いたいことがうまく伝えられないということが頻繁に起こります。
私はインドネシア転職前には、仕事でほとんど英語を使ってきませんでした。英語スキルにさほど自信があるわけではありませんでしたし、現在進行形で勉強中です。
失敗例を挙げると、仕事の場面で難しい問題が起こった時、自分の言語スキルに自身がないために面と向かってチームメンバーに詳細を指示することができないことがありました。
簡単なメールの文面だけでチームメンバーに指示を”したつもり”になって「きっとあとはやっておいてくれるだろう」と思い込んでいました。
ところが、蓋を開けたら結局その指示はこちらの想定どおり伝わっておらず、必要な部材の発注がなされておらず、納期トラブルに繋がったということがありました。
結局のところ、後始末を自分でしなくてはならないという出来事を作り出してしまいました。
こちらの日本人的な感覚で物事を指示しても、期待しているフィードバックが得られないこともありますし、前述のような言語の問題もあり、日本で日本人同士で働いている時とはコミュニケーションの方法を変えなければならない場面もあります。
前述のような問題が起こって以降、私として気をつけていることは、
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こういったひと手間を惜しまず具体的なコミュニケーションをとるよう考慮しています。
今後の展望
ICONIC:インドネシアでの就業経験が今後の人生やキャリアにどのように生きると思いますか?
R.U.さん:私はインドネシアで働いている現在の環境を、コミュニケーションスキルを磨ける絶好の機会と捉えています。
ですので、今後どこでどんなシチュエーションで働くにしろプラスとなる経験を積めていると感じています。
自身が外国人としてインドネシアで働いていると、コミュニケーションについて否が応でも深く考えさせられます。インドネシア人とはお互いに第二言語(英語)を使用して、同じ目標に向かって業務を遂行していかなければなりません。
「相手のものわかりが悪い」と思考停止してしまうのではなく、自分自身がより明確に物事を伝える、という配慮とスキルが必要だと痛感しています。
実はそのスキルは日本であっても海外であってもどこの会社で働くにも必要不可欠なスキルだと思うので、現在の経験を今後必ず活かせると思っています。
まとめ
ここまで、海外転職を実現し、現在実際にインドネシアで働いている日本人の方の生の声を皆さんにお届けしてまいりました。
R.U.さんはインドネシア転職以前には海外に住んだご経験のない方でしたが、持ち前の前向きさと新しいことへの挑戦を厭わない飛び込み力で海外転職を実現されました。
非常に前向きなものの見方と学習意欲の持ち主で、インドネシアで生活や就業を有意義に楽しんでおられる様子でした。
「海外転職に向けて一歩動き出したい。でも何から始めればいいんだろう。」
そんな気持ちをあと押ししてくれる行動の起点はいくつもあります。
例えば・・・
- これまでの人生やキャリアの棚卸しを紙に書き出してみる
- とりあえず履歴書・職務経歴書を作って(更新して)みる
- なぜ海外で働きたいのか深堀りして言語化してみる
- 行ってみたい国やエリアについて調べてみる
- 働きたい国の就労ビザについて調べてみる
- 転職エージェントに登録し、コンサルタントとキャリア面談を行う
とにかくなんでもいいから着手してみる!そうすることでまた一歩前進です。
「話だけでも聞きたい」とか「まだ迷っている段階なんだけど・・・」という方でも、ICONICのキャリアカウンセリングにぜひお申し込みください。
インドネシアやその他東南アジア在住のコンサルタントが皆さまの海外転職活動を一からお手伝いしてまいります。
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までありがとうございました。