「海外で働きたい」と思って真っ先に思い浮かぶのは皆さんどこの国でしょうか?
アメリカや、ヨーロッパ、オーストラリアなどでしょうか。
ほとんどの場合、外国で働くには就労ビザが必要です。
永住権を持っているなど特別な場合を除いては手続きは専門家への依頼が必須となり、「働きたい」という理由だけで、上記のような欧米の先進諸国で就労ビザを受給することはよっぽどの英語スキルと専門性がない限り難しくなっています。
一方、東南アジアは10年前と比べて就労ビザの取得が難しくなっている国もありますが、職務経験が3年以上あれば比較的取得しやすい国が多いです。
そこでこの記事では実際に10年東南アジアで働く筆者の体験に基づき、東南アジア転職の魅力と注意点、生活を解説していきます。
この記事をを読むことで、実際に東南アジアで働く具体的なイメージが沸き、リアルな転職の魅力と注意点、現地での生活の一部などが垣間見えます!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
東南アジアの転職のメリット
1.国の発展
日本から見て南西に位置する東南アジア地域。フィリピンやタイ、シンガポールといった国がありますね。東南アジアは近年目覚ましい経済発展を続けており、世界各国から注目されています。
2021年コロナ禍でも東南アジア諸国のGDP成長率は下記のとおり。
【出典】アジア開発銀行:https://www.adb.org/ja/news/developing-asia-economies-set-grow-5-2-year-amid-global-uncertainty
国が元気だと、その地で事業を展開している企業も勢いがあるのは自然な流れです。
2.タフさ/柔軟さが身につく
前述の通り東南アジアのほとんどの国はこれから成長していく新興国です。日々すごいスピードで、さまざまなことが変化しています。
また、その国で生きる企業、人もパワフルそのもの。モチベーションが違います。
このような環境で生きていくためには自ずと「タフさ」と「柔軟さ」が必要になります。
日本語が通じず、お互い母国ではない英語でのコミュニケーションの不便さも時々感じながら、自ら環境を切りいていく力は今後の自分の財産となります。
確実に、日本国内で仕事していただけでは得られない力が身につきます。
3.日本のような堅苦しさが少ないので働きやすい
堅苦しさは国、会社によって異なるので一概には言えませんが、間違いなく日本にいる時よりも少ないです。
また、業務において日本国内の企業は確認する人が多かったり、保守的な人が多かったりで決定のスピードが遅いことが多々あると思います。
しかし東南アジアにある企業はたとえ日系の企業でも「挑戦的」という2文字がぴったりな企業が多く、フランクな雰囲気で決定スピードも早いのが特徴的です。それにともない結果を出せる人材だと年齢に関係なく裁量権の多い仕事を任せられることも多々あります。
また就業態度についても、以前に比べて出社時間、退社時間やお昼休憩などのタイムスケジュールにルーズなことは少なくなってきましたが、日本のように無駄な締めつけがない雰囲気で自由な空気感があります。
仕事中に人気のタピオカ店のドリンクをデリバリーしてみんなに配ったり、おやつを食べつつ仕事をするなどして休憩することも多いです。のびのび働けるでしょう。
一方で、注意点でもお話ししますが、この環境に慣れてしまい日本に帰った時に日本の堅苦しさが合わない、という人も一定数いるのが現状です。
4.観光が容易にできる
東南アジアは各国に観光地が多く存在しています。
働いている国の観光地はもちろん、他国とも距離が近いため、簡単にさまざまな観光エリアを訪れることができます。
東南アジアの観光地は非常に魅力的で、
・近代的なエリアでのショッピング ・アユタヤやシェムリアップ(アンコールワット遺跡)などの歴史的エリア ・バリやパタヤ、ダナンなどのビーチリゾート など |
その種類も多岐にわたります。
東南アジアで働いている期間で、東南アジアの国々を全て訪れたという強者も!
国内旅行のように行ける気軽さが旅行好きにはもってこいの場所です。
5.親日の方が多いので日本人には働きやすい環境
東南アジアでは同じアジア人ですし、歴史的な背景や進出している日本企業のイメージから、日本に対して友好的な人たちがほとんどです。
「差別されている」と感じることはありません。 先人たちに感謝ですね。
6.人脈の幅がすごい
日本で生活していると、学生時代の仲間や会社のメンバー、お取引先との関わりなどに人脈が限定されることが多いと思います。それ以外でも趣味ベースのコミュニティでの人脈に限られると思います。
海外にいると大学別や、県別、趣味別などさまざまなコミュニティーが機能しており、人脈が広がります。
また、その中には日本では到底お会いできないような企業の現地社長や役員さん、またそのほかすごい方達がいらっしゃることも。
共通点があるというだけでフランクにお話ししていただけたり、そこから仕事につながることもあります。
7.多様な文化、宗教を知ることができる
東南アジアに住んでいるとおのずと各宗教と触れることになり、宗教と人々が密接に関わっていることを直に感じることができます。
また、日本のように島国でなく、陸続きで隣り合わせの国ではさまざまな民族が同じ国の民として一緒に生活しています。
多様な人種、考え方に触れることで「世界」を知るきっかけとなります。
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東南アジア転職の注意点
1.日本より初任給が少ないことが多い
業種や職種にもよりますが、東南アジアで働くとなるとはじまりの給与が日本より減ることも珍しくありません。
しかし、生活の質の担保、海外で生活することのリスクなどをかんがみて現地スタッフの給与よりは高いのが通常です。
そして初任給は少ないですが、その後の適正と能力を見て給与アップする企業も多数存在しています。
中には1年の昇給率が8%という企業も!日本国内の企業の昇給率は約2%なのでその違いは歴然ですね。
日本経済団体連合会HP:https://www.keidanren.or.jp/policy/2021/046.pdf
8%アップというと月額1,500USDで働いていたのが翌年には月額1,620USDになっているということ。
一年で120USD(16,320円:1USD=136円で計算。2022年7月26日現在)もアップしたという計算になります。
夢が膨らみますね。
2.スキルアップは自分次第
日本国内の企業のように社内勉強会や外部研修の機会などはあまりないことが多いです。
スキルアップ、能力アップに関しては自分で行う必要があります。
今はオンラインスクールの種類も扱っている内容も豊富になってきているのでやるかやらないかは自分次第。
海外で働いている期間を実り多きものにしていきましょう!
3.日本帰国後、日本の仕事が合わない
メリットの部分でも取り上げた通り、日本と比べて東南アジアでは企業の決定スピードが速かったり裁量権が多かったり、自由な空気感が漂っていたりする場合が多いです。
帰国後、日本での仕事の仕方に戸惑ったり、仕事が合わないと感じて辞めてしまったりするケースが多く見られます。
将来的に日本に戻る予定がある人は、現地に順応していきながらも、日本人としての感覚はどこかで忘れないように維持しておく必要があるでしょう。
4.健康面の不安
東南アジアの医療レベルは日本の水準と比べたら高いとは言えません。また、特に渡航して1年以内は、慣れない海外での生活に転職後のストレス、栄養不足なども相まって日本にいる時よりも体調が悪くなる可能性もあります。
さらに、交通手段も社用車やタクシーを利用することが多くなるので運動不足、都市部ではスモッグなどの公害問題が生じている場合もあります。
自分の体調については日本にいた時以上に気を配り、規則正しい生活を心がけた方が良いでしょう。
また、持病がある場合、現地でフォローアップできる病院があるか、常備薬を処方してもらえるかなどを事前に確認しておいた方がベターです。
5.潔癖症の方は要検討
東南アジアは成長著しいとはいえ、発展途上の国のため衛生環境が良いとは言えません。
例えばトイレ。
新しくできたカフェやレストラン、オフィスビルなどは、なんら抵抗なく使用できますが、デパートやスーパーマーケットのトイレでは、綺麗につかうという概念がないのか、酷く汚れていて、とても使う気になれないこともしばしばあります。
ましては、古い建物やローカルレストランなどのトイレなどはかなりきついものがあるでしょう。
東南アジアの新興国に旅行に来たことのある方であればこの感覚はよくわかると思いますが、東南アジア慣れしていない潔癖性の方にはちょっと衛生面できつい面があるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
いくつかの注意点はあれど、世界で存在感をますます表している東南アジアの国々。
その中に身を置き、自分自身を成長させる意味は今後の自分のキャリアにおいても大きなものなのではないでしょうか?
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