2022年8月現在、コロナの影響で海外転職を志ながらも行動できずにいる人は少なからずいらっしゃるでしょう。
ただ海外に目を向けてみると日本よりも外国人の受け入れを行なっているところが多く、少しずつですが海外移住をする人や、海外と日本を行き来する人も増えてきている印象です。
この記事では、海外に転職したいけど躊躇している方のために、
・海外転職する具体的なメリット ・海外で働く上での注意点 ・海外で働くために必要なスキル |
について解説しています。
この記事をお読みいただければ、海外転職について深く考えるきっかけになり、一歩目が踏み出しやすくなるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
海外で働く3つの方法
海外で働くには下記の3つの方法があります。
1.駐在員 2.現地採用(現採:げんさい) 3.ワーキングホリデー |
まずはそれぞれの特徴について説明します。
1.駐在員
日本にある企業で国内採用され、出向という形で海外にある支社や駐在員事務所、現地法人に赴くことを指します。
他の方法に比べると自由度は低いですが、日本の企業水準がベースなので安定した雇用や給料、福利厚生などがメリットとなります。
会社の指令で海外に行くため、行き先、期間や仕事内容など全て会社が決定します。
基本的に3~5年程度の出向期間でそれが終わると、日本に戻り同じ企業で働き続けます。
はじめから海外勤務と決まって採用されるわけではないので、これから転職を考えている人にとっては、海外勤務を狙うことは容易ではありません。
もし今いる会社に海外支社がある場合は、自分から希望を出せば海外出向がかなう場合もあります。
2.現地採用
「どの国で」「どのくらいの期間」「どんな仕事内容で」働くかをすべて自分で決めて仕事を選ぶことができます。
現採(げんさい)と略されることもある現地採用には2つのパターンがあります。
1.進出している日本企業の海外支社/法人/駐在事務所に直接雇われる海外(特に東南アジア)で募集している求人の多くがこちらのパターンです。
日本の本社と現地スタッフの橋渡しを行ったり、現地にある他の日系企業向けに営業やサポートを行ったりとその業務内容は多岐にわたります。
場合によっては現地採用から「駐在員」となり、日本に帰国後も同じ会社で働くことができる場合もあります。
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2.その国の現地企業や、現地にある日本以外の外資系企業で直接雇われるこのパターンでは日本と関わりのある仕事がなかったり、自分以外に日本人スタッフがいなかったりする可能性があります。
1.のパターンと比べて「日本人」というアドバンテージが少ない分、一層国際的なビジネスパーソンとしての素質や能力が問われます。
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3.ワーキングホリデー(ワーホリ)
2国間の協定により、それぞれの国の文化を理解し交流する機会を提供するため、一定の条件での長期滞在を相互に認めている制度です。
それぞれの国ごとに一生に一度18歳~30歳に限定して使え、海外に滞在して現地での生活を自由に楽しむことができます。
しかし、転職方法としてワーキングホリデーを利用するのは次の3つの点で後々のキャリアを考えにくい場合もあります。
1.「ワーキングホリデー=休暇」と考える企業が多い
そもそも、ワーキングホリデーのビザが基本的に休暇を目的としたものであるため、遊んできたと考えてしまう企業が多い傾向があります。
2.履歴書上、「1年、あるいは1年以上、仕事をしていない期間」ができてしまう
ワーホリ期間中、働くことは可能ですが、就労可能な期間や英語力の問題からカフェなど飲食店でアルバイトをされる方がほとんどです。
飲食店などでのアルバイトは、履歴書に書ける仕事とはみなされないため、結果として、履歴書上に空白期間ができてしまいます。
3.英語力をアピールできない
1年間海外で過ごしたからといって、ビジネスで使える英語を身につけることができず、英語がネイティブ並みに話せるようになる方はなかなかいないのが現実です。
滞在中に勉強をサボってしまい、英語力が伸びずに帰国してしまう方が多くいらっしゃるようです。
本人の渡航時のスキルや滞在中の努力による部分も多いですが一般的に海外転職を考える上ではワーホリを選ぶのは得策ではないかもしれません。
海外転職メリット
1.裁量権の多い仕事ができる
「今の仕事よりもっと裁量権の多い仕事につきたい」と転職を決意される方も少なくないのでは?
実際iconicJobをご利用中の求職者様の多くも、
・もっと自分のキャリアを磨いていきたい ・今の会社では先が見えてしまい業務的にあまり面白みを感じない |
と考えられ、転職活動をしている方が多いです。
海外でビジネスを展開する企業では、”頑張り次第で即!キャリアアップ求人特集”のように自身の実力次第で日本よりも早い段階で裁量権の多い仕事を任されるケースが少なくありません。
2.語学スキルが上がる
・英語
現在、募集をしている求人で問われる英語力はTOEIC600~700点(目安)以上が多く、ある程度の語学力が必要です。
入社後も日常的に英語を使って現地スタッフ/お客様とのコミュニケーションが発生するケースが多いので、自分自身の英語力のブラッシュアップが期待できます。
・現地語
日常会話以上できるようになれば、大きなアピールポイントとなります。
多くの求人が、読み書きの必要はありませんが、簡単な業務指示や意思疎通が図れれば現地の人とのコミュニケーションも円滑になります。
3.オンオフの切り替えが容易で自分時間も確保できる
仕事は定時終わり、お休みも有給もしっかり取得できる企業が多いので空いた時間を利用して自分磨きをしている人も多いです。
弊社日本人社員を見てもその内容は盛りだくさんです。
・語学の勉強 ・資格取得のための勉強 ・ジムで体を鍛える ・Youtube動画投稿 ・東南アジア各国に旅行して見聞を広げる |
将来のスキルアップのための自分時間を確保しやすいのが魅力ですね。
4.異文化理解とコミュニケーションスキルが同時に習得できる
海外で働くことで、その国や国民性の理解は抜群に上がります。
グローバル化が進むこれからの世界で今後求められる素養になると言えるでしょう。
海外転職注意点
1.生活面
海外、特に東南アジアにおいては生活する上で治安面、衛生面は「日本と同じ」とはいかない部分が多い国、地域があるのが現状です。
・治安面
ひったくりやすり/置き引きなどはまだまだ多いです。外出する際はバッグなど肌身離さず持ちましょう。
また男性に多いポケットにスマートフォンを入れるのも大変危険です。
・衛生面
トイレ(公共施設の)、ローカルレストランなどは日本と違う部分が多いです。
また害虫も多いので、日本から対策用品を購入した方が良いでしょう。
心配な方は転職を考えられる前に一度旅行などで訪れてみるのが得策かもしれません。
下記記事に東南アジア生活の注意点を記載しているのであわせてお読みください。
2.慣れない生活と新しい仕事によるストレスが大きい
・海外移住に伴う諸手続き ・慣れていない文化や生活への順応 ・言語の違いによるコミュニケーションの壁 ・新しい仕事や職場で感じる気疲れ など |
海外赴任には日本で転職する以上の様々なストレスが付きまといます。
異国での生活に徐々に慣れていければストレスも軽減していきます。
しかし海外で働く人の中には海外での生活になかなか順応できずメンタル面に不調をきたしてしまう方も少なくありません。
休日に思いっきり寝る、カフェに行く、旅行するなど自分なりのメンタルの保ち方を知っておきましょう。
3.就労ビザ/労働許可証の問題
「海外転職しよう!」と思っても、まずは就労ビザの取得が必須。
国によっては就労ビザが厳しくなっているところもあります。
ビザの取得に関しては基本的に企業が行うことが多いですが、スムーズな取得のためにも面接時などにしっかりと必要書類を聞いておきましょう。
4.為替の影響を受ける
現在こちらの記事を書いているのは2022年7月25日で 1USD = 約136JPYです。
一年前は 1USD = 約110JPY。
たった一年でもこれだけの差があります。
ベトナム国内で支払いが完結する場合は問題ないと思いますが、日本に送金が必要、日本の貯蓄を滞在国に送るなどした場合は影響を受けます。
海外への転職で求められるスキルとは?
1.語学力
海外転職の魅力の部分でもお伝えした通り、現在募集をしている求人で問われる英語力はTOEIC 500~700点(目安)以上が多く、ある程度の英語力が必要とされているのが現状です。
英語で全くコミュニケーションができないとご紹介できる求人も少なくなりますので、ある程度習得された上で海外転職を検討するのが良いでしょう。
2.コミュニケーション能力
様々な人とよい関係を築けるコミュニケーション能力はビジネスにとっても重要なスキルです。
海外転職ともなれば価値観/考え方が違う人たちと日々コミュニケーションを取りながら業務を遂行しなければなりません。
・自分から積極的にコミュニケーションを取りに行く ・英語圏以外であれば現地語を挨拶や簡単な会話を覚えて話してみる |
これらを行うことで業務上のコミュニケーションもスムーズになりやすいでしょう。
3.アピール力
自分の実績ややりたいことをアピールする力も重要です。
これまで培ってきた経験や実績で、会社の利益にどれだけ貢献できたかを言語化できるようにしておきましょう。
また、今後どういったことにチャレンジしたいか、それが応募先企業にとってどんなメリットがあるのか等、前向きな姿勢も面接で見せることでアピールポイントにつながるでしょう。
4.即戦力
海外求人はジョブ型雇用が多く、即戦力が求められます。
あなたの持つ知識や経験が、応募先企業とマッチしていると内定を得られる可能性が高くなります。
逆にいうと、応募先企業の欲している人材をしっかり分析することがキーポイントです。
しかし、個人で何社も企業分析し、求人に応募するのは働いていることもあり大変。
そこで、弊社キャリアアドバイザーの出番です!
弊社キャリアアドバイザーは企業様と求人について直接やり取りしているメンバーなので 企業様がどのような人材を欲しているかの最新情報が入ります。
あなたと応募先企業の橋渡しとなり、 最適な転職先をご紹介いたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
海外転職についてメリット、注意点や海外で働く際に必要なスキルなどが明確になりましたでしょうか。
海外転職で日本にいるときよりも仕事の幅が広がりやすく、またワークライフバランスもしっかりしていることが多いです。
様々考えなければならない部分もありますが、挑戦してみよう!という方は下記から自分に合いそうな求人を探してみましょう!