【2021年最新版】アジア転職・就職完全ガイド

アジアの中でも、日本人の海外就職先として年々人気が高まっているのが、ベトナム・インドネシア・マレーシア。日本はこれらの国々と比較的良好な関係を築き、今日までに投資・インフラ開発などの多方面で貢献してきました。そうした中、現地に腰を据えて働きたい・生活したいといった日本人が増えており、海外就職の選択肢の1つとして選ばれています。

本記事では、これらASEAN国を中心としたビジネス・生活面における特徴をお伝えすると共に、海外就職にお役立ていただける情報を発信してまいります。どうぞ最後までご覧ください。
※本記事では、アジア=ASEAN国を対象として解説します。

 

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アジアの基礎情報

アジアの中でも、近年特に海外就職者向けの求人が増えている、ベトナム・インドネシア・マレーシア。独自の社会的背景や世界有数の多様性を持ち、国土・民族・言語・文化などそれぞれに大きな違いがあることをご存知でしょうか。
まずは基礎情報を確認してみましょう。

 

項目/国名 ベトナム インドネシア マレーシア
首都 ハノイ ジャカルタ クアラルンプール
面積(km2 約32.9万 約192万 約33万
人口 約9,467万人 約2.55億人 約3,200万人
公用語 ベトナム語 インドネシア語 マレー語・英語等
宗教 仏教等 イスラム教等 イスラム教等

 

ベトナム

南北に細長い国土が特徴的なベトナムは、北部にあるハノイを首都とし、多様な少数民族を含む9,470万人の人々が暮らしています。仏教徒が多く日本人にも親しみやすい環境で、国語・公用語共にベトナム語を使用します。現在は南部ホーチミンを中心に急速な発展を遂げ、海外就職希望者から人気の都市でもあります。

インドネシア

インドネシアは圧倒的な面積・人口数を誇り、国民の約9割がイスラム教徒という、日本とは大きく異なる環境下にあります。国語・公用語はインドネシア語ですが、日本語学習に熱心な親日家が多く、日本人もまたインドネシア語を学習しています。海外就職者はイスラム圏ならでは商慣習を学び、現地への適応力を高めることができるでしょう。

マレーシア

3,200万人ほどの人口数でありながら、マレー・中国・インド系などの多様な民族で構成されるマレーシア。国語はマレー語ですが、英語や中国語を使用する人も多く、多様な言語が飛び交う中で様々な宗教信仰者が共存しています。他国よりもグローバルな環境かつ日本人が住みやすい国とされており、海外就職先の選択肢の1つとして人気です。

 


<参考データ>
外務省:ベトナム基礎データ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html
外務省:インドネシア基礎データ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/data.html
外務省:マレーシア基礎データ
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/data.html

 

アジアの物価と1ヶ月の生活費

世界の中でも物価が安いといわれるアジアですが、特にベトナム・インドネシア・マレーシアでは、一定の生活水準を保ちながら安価な暮らしができるため、近年は海外就職先や移住先として人気です。日本の物価と比較すると、ベトナム・インドネシアは1/2程度、マレーシアは2/3程度となります。日本人向けの居住環境で、なるべくローカル向けのサービスを利用すれば、現地採用枠で海外就職した場合でも、余裕を持って生活できます。

大まかな物価と1ヶ月の生活費は、下記のようになります。

項目/国名 ベトナム インドネシア マレーシア
食費(1食あたり) 150~250円 100円~ 160円~220円
交通費(タクシー初乗り) 25~60円 70円 80円
通信費(月額) 500~1,000円 800円 2,000円/月
家賃(月額) 30,000円~ 30,000円~ 41,000円
1ヶ月の生活費 80,000円 70,000円 90,000円

 

さらに詳しい物価情報は、下記の記事もご覧ください。

 

アジアの就職率

アジアにおける日本人の就職率は、在留邦人の増加率やビザ取得条件から加味すると、ベトナム・インドネシア・マレーシアが比較的高い印象です。現地採用の場合、20代後半~30代前半の若手人材が中心となっており、次いで豊富な実務・管理経験を持つミドル層が主となります。

ローカル人材においても、離職率は少しずつ改善傾向にあり、都市部にある外資系企業への就職を目指す若手人材が増加しています。とりわけ日系企業においては、日本語スキルや日本滞在経験のある人材や、ITスキルを持つ人材の需要が高まっており、該当者の就職率も高まっているものと想定されます。

 

アジアのビジネス事情

東南アジア経済を牽引するのは、ベトナム・インドネシア・マレーシアを始めとする10カ国で構成されるASEANです。総人口はEUを上回る約6.4億人という市場規模で、中間所得層の増加による消費拡大が進んでいます。
さらに、世界の生産拠点として主要産業である製造業への投資に注力してきた結果、着実な経済成長が実を結び、グローバルビジネスのフィールドにおける存在感を強めています。

ASEANのうち4カ国の概要を比較すると、以下のようになります。

項目/国名 ベトナム インドネシア マレーシア
名目GDP 2,372億 10,422億 3,227億
1人当りのGDP 2,387 3,927 11,340
経済成長率 7.08% 5.17% 5.9%
主要産業 農林水産・鉱工・建築 製造・農林水産・商業 製造・農林・鉱業

※GDPの単位:米ドル

各国の市場的特徴を見ると、急速な経済成長を遂げるベトナム、圧倒的な市場規模を誇るインドネシア、成熟市場と成りつつあるマレーシア…という違いが分かります。こうした基本的なデータを元に、各国のビジネス事情を深堀りすることで、海外就職の際に自身に適した国・業界・職種・ポジションなどが明確になります。

 

アジアでの仕事の探し方

海外就職先として、比較的ビザ取得が容易かつ日本人にも馴染みやすい環境のアジアですが、国毎の違いに留意して求人を探しましょう。若手向けや未経験、語学不問の海外求人などは、ベトナム・インドネシア・マレーシアでも募集しています。

従って、前者では海外求人情報サイトや海外転職エージェントを活用すれば、自身にマッチした求人を見つけるのは難しくありません。一方で後者は、企業の求める条件に自身の経歴がマッチしているか、すり合わせる必要があります。初めての海外転職ともなれば、エージェントの協力は必要不可欠でしょう。

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また、いずれの国でもLinkedIn等のSNSを利用する就業者も多く、個人でハンドリングができる方であれば、ダイレクトに企業と連絡を取ることも可能です。

 

アジアの主な就業エリア

ASEANにおける一部の首都・主要都市は、世界でも上位の都市圏人口を誇ります。新たな市場への参入を図る日系企業も中心部に集中しており、自ずと日本人が多く就業するエリアとなっています。

<主な都市・国>
ジャカルタ(インドネシア)

世界一イスラム教徒が多い国・世界一の規模を誇る島嶼国・世界4位の人口規模という、圧倒的な巨大国家であるインドネシア。多様な民族が入り交じる首都ジャカルタは、バディックやヒジャブを着用する人々が日々礼拝所やモスクで祈り、ラマダン(断食月)を過ごすといった様子を間近で感じる事ができます。ムスリムの慣習が深く根付いた国ならではの生活・ビジネス環境に魅せられ、現地に就職する人も多いようです。

バンコク(タイ)

日本との交流は600年にのぼり、在留邦人数・日系企業数はASEAN No.1という最も身近な存在であるタイ。その首都バンコクは、王宮やワット・ポーなどの伝統的な仏教寺院と、若者向け商業施設が建ち並ぶサイアム地区が入り混じり、地下鉄(MRT)が走行しつつも、高速ビル街を三輪タクシー トゥクトゥクが駆け抜けるユニークな都市です。先進国と変わらない光景の中に、東南アジアならではの生活が垣間見える独自の魅力を持っています。

ホーチミン(ベトナム)

ベトナム戦争を乗り越え、南北統一の国家成立から40年弱。今やベトナム最大の人口数を誇るホーチミンは、フランス統治時代の建築物や中国文化を残しつつ、高層ビル街をバイクに乗った若者達が駆け抜けます。首都ハノイやリゾート地ダナン・ニャチャンなどを目指して訪れる観光客も年々増加しており、旅行客や在留邦人、ベトナム人の若者が集まる賑やかな都市で、急速な経済成長による勢いを感じて働きたい方に人気の就職先です。

クアラルンプール(マレーシア)

マレーシアの首都クアラルンプールは、インフラや生活環境が整備され比較的高水準な暮らしでありながら物価が安く、またマレー系・中華系・インド系の三大民族が共存し、様々な言語・文化・宗教が入り混じった多様性のある都市として知られています。成熟した社会環境で海外ビジネスにチャレンジしたい、リタイア後のロングステイ先として移住したいなどの理由から、日本人滞在者からの支持を得ています。

 

アジアの日本人就業者数

アジアで働く日本人は約19万4,300人に上ります。在留邦人が毎年増加しているマレーシア・インドネシア・タイなどに加え、ベトナムでは2017年に前年比+6.9%(上位20カ国内で最大値)という増加率を記録しました。

上位20カ国から東南アジアのみ抽出したデータは下記のとおりです。

※左から国名・在留邦人数・前年比
タイ 72,754人(+3.4%)
マレーシア 24,411人(+3.0%)
インドネシア 19,717人(+2.1%)
ベトナム 17,266人(+6.9%)
フィリピン 16,570人(-2.4%)

また、これらの国が滞在先に選ばれる理由として、以下のような指標が参考になります。

マレーシア:日本人が住みたい国 第1位(一般財団法人ロングステイ財団調べ)
ベトナム:旅行者物価の安い都市 第1位(2016年時点、トリップアドバイザー調べ)

物価・生活水準・治安・安全性など様々な面から検討し、海外生活・就職先に適した国として認知されているため、滞在者数が多いのも納得です。


<参考データ>
外務省:海外在留邦人数調査統計(平成30年要約版)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf

 

アジアにおける日本人の労働環境

アジアの日系企業数は約12,540社に上ります。2017年の国別企業数は、上位10カ国内のうち6カ国をASEAN国が占め、タイは前年比+120%という驚異的な数値を記録しました。
上位10カ国から東南アジアのみ抽出したデータは下記のとおりです。

※左から国名・日系企業数・前年比
タイ 3,925(+120.1%)
インドネシア 1,911(+5.6%)
ベトナム 1,816(+7.6%)
フィリピン 1,502(+4.3%)
マレーシア1,295(-4.9%)

法人数から見ても、すでに多くの日本人が就労していることが分かりますが、在留邦人向けの人材市場は今なお売り手市場にあります。海外駐在員や現地採用としての雇用や、現地法人責任者からスタッフレベルのポジション、経験が活かせる様々な業種・職種において求人が発生しています。
一方で、適切な業務配分や人材育成・評価制度の導入が追いついていない企業も多く、日本人の業務範囲や業務量が不明瞭な環境下にある場合もあります。海外就職後にミスマッチが起きないよう、日本とアジアとでは労働環境が異なる点を留意しておくべきです。

 

アジアの現地採用者の給料

物価水準が日本の1/2~1/3程度とされるベトナム・インドネシア・マレーシアでは、安価な労働資源の獲得が可能です。従って、当該国におけるローカル人材の給与も現地の物価や労働市場を加味した金額が支払われます。一方で、現地の日系企業に就職する日本人には、若手人材でもローカルの1.5~2倍の給与額を支払うケースが多く、比較的不便のない生活が可能です。
各国の給与相場は下記をご参考ください。

– 営業職(スタッフレベル)の給与相場
ベトナム 150,000~300,000円
インドネシア 150,000~200,000円
マレーシア 160,000~270,000円

– 技術職・専門職の給与相場
ベトナム 200,000~500,000円
インドネシア 180,000~300,000円
マレーシア 160,000~270,000円

– 管理職以上の給与相場
ベトナム 200,000~500,000円
インドネシア 200,000~400,000円
マレーシア 270,000円~

営業職は基本的に15~16万円程度からのスタートとなり、階級やスキルに合わせて変動します。技術職・専門職は経験年数にもよりますが、下限額の設定が異なり、高い専門性や管理スキルを発揮できれば、相場以上の給与額となる可能性もあります。海外就職の際は、こうした現地事情を踏まえて、自身のキャリアに適したポジションを選びましょう。

 

アジアの仕事で必要な語学力

アジア各地では、公用語から民族用語まで多種多様な言語が存在していますが、現地の日系企業における社内公用語は日本語または英語となります。近年は東南アジアの学習者が増加しており、世界の日本語学習者数は上位10カ国のうち5カ国をASEANが占めていることから、日本語への関心の高さが伺えます。

<各国の日本語学習者数>
インドネシア 745,125人
タイ    173,817人
ベトナム  64,863人
フィリピン 50,038人
マレーシア 33,224人

日系企業の職場では、JLPT(日本語能力試験)でN1~N3レベルの認定を受けた日本語人材を採用しており、職場で日本語を耳にする機会も多いです。日本人の場合、日本語堪能な通訳が付くポジションともなれば、英語力は不要でしょう。

しかし、実際には多くの日系企業が英語スキルのある人材を採用しています。海外就職に求められる英語力は、概ね以下のとおりです。

<最低限必要な英語力とTOEICスコアの目安>
ベトナム  :日常会話レベル(TOEIC500点)
インドネシア:日常会話レベル(TOEIC500点)
マレーシア :日常会話~社内コミュニケーションレベル(TOEIC500~700点)

公用語の1つが英語であるマレーシアは、ベトナム・インドネシアよりも高い語学力を求められるケースがあります。
その他言語として、ベトナム語・インドネシア語・中国語などのスキルがあると有利です。海外就職の際は業務で使用した経験や、検定試験の結果などをアピールしましょう。


<参考データ>
国際交流基金:海外の日本語教育の現状 2015年度日本語教育機関調査より
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey_2015/text.pdf
EF Education First : EF EPI英語能力指数
https://www.efjapan.co.jp/epi/

 

アジア就職に必要なスキル・経験および資格

海外就職にあたっては、後述する就労ビザ取得条件を満たしている事に加え、下記のスキル・資格があると有利です。

<一般的なスキル・経験>
日本式ビジネスマナーを備えている
PCスキル(メール、Microsoft Officeを使用できる)
英語スキル(電話・メール・ある程度の会話ができる)
コミュニケーションスキル(顧客対応が可能)
マネジメントスキル
関連業務の経験2~3年

また、専門職に就くにあたっては、下記の資格を保持していると就職活動の幅が広がります。

<専門的な資格一覧>
教育関連:日本語教師資格、教員免許、保育士、幼稚園教諭
士業関連:日商簿記、公認会計士、税理士、弁護士
技術関連:建築士、施工管理技士、電気工事士
物流関連:貿易実務検定、通関士
医療関連:看護師、歯科医師
飲食関連:調理師免許

なお、資格保持者でなくともそれに相当する経験があれば良いとする場合や、資格取得を目指している方向けのポテンシャル採用枠もあります。雇用主が求める条件をよく確認して、海外求人に応募しましょう。

 

アジアと日本、働き方の違い

ASEAN、特にベトナム・インドネシア・マレーシアの中央年齢は20代後半~30歳と若く(日本は46歳)、若年層の労働市場が圧倒的に大きい事が分かります。また、近年は就学率や教育水準の向上、日本への留学生・実習生の増加等により、海外現地の日系企業で働く優秀な若手人材が増えています。実際に、職場には20~30代の社員が就業しており、活発なコミュニケーションを取りながら伸び伸びと活動する姿を目にします。

また、ジョブホッピングに対しても積極的で、より良い職場環境や昇進・昇給を目指して転職を繰り返す傾向にあります。特に競争の激しい都市部では、第2言語の習得やIT分野などのスキル向上、外資系企業での経験を積むといった行動力に余念がなく、近年の日本ではあまり見かけない勢いを感じるでしょう。

 

アジアの就労ビザ

アジアが初めての海外就職先として選ばれる理由の一つに、欧米諸国よりも就労ビザの取得が容易とされる点があります。各国のビザは概ね下記のような取得条件となっています。

ベトナム
学歴:大卒(一部高卒可)
就労経験:5年以上が望ましい
最低給与:明確な規定はない

インドネシア
学歴:大卒が望ましい
就労経験:5年以上が望ましい
最低給与:明確な規定はない

マレーシア
学歴:大卒が望ましい
就労経験:5年以上が望ましい
最低給与:5,000MYR

ベトナム・インドネシア・マレーシアでは、大卒かつ就労経験5年以上が望ましく、大学の学部内容やこれまでの職歴といった経歴と、着任するポジションの関係性を見られる事もあります。

以上、アジアでの就職に必要な、各国の特徴や就業事情などをお届けしました。海外就職を希望しており、アジアの環境に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ渡航を検討してみてください。海外生活・就業経験が豊富なiconicJobのキャリアアドバイザーが、転職活動をサポートいたします。

 

 


 

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