こんにちは!ミーサオハイサンです。
ご好評をいただいた『ベトナム1ヶ月のリアルな生活費についてインタビュー』の続編をお届けします。
前回はベトナム南部のホーチミン編でしたが、今回は北部ハノイ編です。
▼ホーチミン編はこちら▼
ハノイオフィスで勤務する、アイコニック入社5年目・松岡へインタビューしました。
ハノイ生活のリアルな様子を知ることで、ベトナム生活やベトナム転職についてより具体的なイメージをもっていただけるのではないかと思います。
ぜひ最後までお読みください。
プロフィール
松岡邦明(まつおか・くにあき)※写真中央男性
年齢:43歳
ベトナム在住歴:5年9ヶ月
趣味:料理、体を動かすこと
生活費の合計と日本人の平均額
まず、1ヶ月にかかる生活費と日本人男性(単身世帯)の生活費の平均額を比べてみましょう。※
※参考URL
・一人暮らしの生活費は平均いくら? 無理のない家賃設定と節約のコツ:https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00769/
・東京の平均家賃はどれくらい? 人気のエリアと初期費用を抑えるポイント:https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00854/
上記の表をみると、ハノイで生活する松岡の生活費の合計金額は日本人男性の平均より92,443円低いことが分かります。
費目別でみると、家賃と食費は特に日本人男性の平均値よりとても低く抑えられています。
では、実際にこの生活費の中でどのような生活を送っているのでしょうか?
各費目について詳しくインタビューしました。
家賃について
6,000,000VND(35,697円)
住んでいるエリア:ハノイ市Dong Da区
間取り:1K(スタジオスタイプ)※家具家電付き
<ハノイ市Dong Da区について>
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家賃は平均額より‐45,903円と、とても低く抑えられていますね。
一体どのような物件なのでしょうか。
現在の住まいについて、詳しく聞いてみました。
松岡「ハノイ市内中心部に位置する好立地です。水道代とWi-Fiが家賃に含まれてこの金額なので、かなり好物件だと思います。水道もWi-Fiも、どちらも使い放題です。
いま住んでいる物件を探す時は、費用を安く抑えられるローカルの不動産にお願いし、10か所ほどを内見しました。
入居当初の家賃は7,200,000VND(42,109円)でしたが、コロナで家賃を6,000,000VNDに値下げしてくれました。
物件も気に入っていますが、なによりオーナーさんがとても良い人で、まるで家族のように接してくださるのが嬉しいです。この物件に5年半ほど住んでいますが、オーナーさんの人柄の良さも長く住む理由のひとつですね。
備え付けのベッドカバーが黄色だったのは衝撃的でしたが、そっと自分好みに変更しました。」
▼ベトナムでの物件探しについて詳しくはこちら▼
松岡の住む物件は、オーナーの住まいの一角に居住するタイプで、ベトナムではとてもよくある物件タイプのひとつです。
「オーナーとシェアハウスをしている」ようなイメージです。
筆者もこのようなタイプの物件に2件住んだことがありますが、オーナーとコミュニケーションをとる機会がほかの物件タイプに比べて多い印象でした。
コミュニケーションの機会が多い分、「オーナーの人柄のよさ」は住みやすさをはかる上で大切なポイントになってくると思います。
また、家賃と同様に気になるのが契約時に支払うデポジット(手付金または保証金)ですが、ホーチミン市では2か月分が一般的なイメージです。
ハノイ市ではどうなのでしょうか?
松岡「基本的にデポジットは1ヶ月分という物件が多い印象です。また、家賃については物件によって3ヶ月ごとの支払いとういところも結構ありそうなので、契約前にデポジットとあわせてきちんと確認したほうが良いと思います。」
光熱費について
1,300,000VND(7,605円)
松岡「ホーチミン市と違い、ハノイ市には冬があるので冬季は暖房を使用します。1~2月が一番寒い季節になりますね。
10月と4月はエアコンなしでも快適な季節になりますが、そこまで大きく光熱費に影響する印象はありません。」
交際費について
4,000,000VND(23,399円)
松岡「友人や同僚と、週に1~2回くらい食事や飲みに行ったりします。」
食費について
4,500,000VND(26,323円)
自炊:1,500,000VND
外食:3,000,000VND
食費には外食費も含まれているのに、日本人男性の平均額より13,498円も低いですね。食費は全体で2番目に平均額より低く抑えられています。
そんな気になる食費について、詳しい内容を聞いてみました。
松岡「ハノイ生活のスタートをきっかけに自炊を始めました。料理がうまくなりたいと思ったこと、また海外生活で健康を維持するためにしっかり栄養をとりたいと思ったからです。海外生活では特に体が資本ですからね。
食材はスーパーでそろえます。行きつけのスーパーには、日本式に裁かれた精肉(骨なしの鶏もも肉や皮なしの豚肉)が販売されているので、日本人の私にも扱いやすく便利です。」
ハノイ生活のスタートを機に料理を始めたとのことですが、探求心が強く、ひとつのものをとことん突き詰めるそう。
唐揚げにハマったときは、友人を呼んで「唐揚げパーティ」を開いたほどだとか。とても美味しそうです!
海外生活のスタートと同時に、なにか新しいことへチャレンジするのも楽しそうですね。
外食の場合はどんなお店へ行くのでしょうか。
松岡「ピザやインド料理、タパス、ときどきベトナム料理も食べに行きます。
日本だと、お店によっては電車で行かないといけなかったり距離が遠かったりするので、お店選びに困ってしまうことがよくありました。
ベトナムでは自宅の近所や狭い範囲にいろいろな飲食店があるので、気軽に美味しいものを食べに行くことができます。立地よりもジャンルからお店を選ぶことができる点が良いですね。」
娯楽費について
2,000,000VND(およそ11,699円)
平均額より-9,427円の娯楽費について詳しく聞いてみました。
松岡:お金がかかる趣味と、かからない趣味の2つに分かれます。
お金がかかるのはマッサージです。90分500,000VNDのコースで、週に1回のペースで通っています。日本だとなかなかこの料金で90分もマッサージを受けられないので、とても気に入っています。
お金がかからない趣味は写真です。撮った写真をインスタグラムなどにアップして楽しんでいます。
通信費・交通費について
通信費(携帯):590,000VND(3,451円)
交通費(バイクタクシー):600,000VND(3,510円)
計:6,435円
日本の平均額と比べると12,574円も低いですね。
ではそれぞれどのような内容になっているのでしょうか。まずは通信費から教えてもらいました。
松岡「通信会社はViettelを使っています。「MIMAX90」というプランで、30日間90,000VND(526円)でデータ使用量は5GBです。
通信速度に問題はありません。とても満足しています。
データプランのほかに、通話分で300,000~500,000VNDをチャージしています。仕事で使用することがほとんどです。」
次に交通費について聞いてみましょう。
松岡「普段はバイクタクシーを利用することが多いです。600,000VNDという金額は、バイクタクシーを通勤メインで使用するときの金額です。雨季(一般的に5~10月)や会食が多い時期などはタクシーの使用頻度が上がるので高くなります。だいたい1,500,000VND/月(8,772円)くらいですね。
ベトナムのタクシーは基本的にすぐにつかまるので便利です。雨の時は時間がかかりますが。
コロナが明けてから、一時的にタクシーの価格上昇があって驚きましたが、最近は価格も以前のように落ち着いてきた印象です。」
▼Grabの配車サービスについて詳しくはこちら▼
インタビューを終えて
上記のほかに、歯科定期健診へ年2回通っていて、費用は1回で200,000VND(1,169円)だそうです。※日本語通訳が常駐するローカルの歯科医院とのこと。
自炊を心掛け、適度な運動もに行っているので、これまで風邪もひいたことがないんだそう!
健康に気をつけながら生活をしているので、医療費は年間でほぼかからないというのも驚きでした。
海外転職を実現させたら必ず始まる海外生活ですが、体を壊してしまっては元も子もありません。
筆者も健康には気をつけて生活したいと改めて思いました。
また、松岡もホーチミン編の2名も家賃・食費・通信費・交通費の4費目で安さが顕著でした。
そして節約を意識して生活しているという人がひとりもいなかったのも印象的でした。
無理に節約を意識しなくても生活費を安く抑えられるのは、ベトナム生活ならではなのかもしれませんね。
この記事を読んで、「海外転職にちょっと興味がある」「そろそろ海外転職にチャレンジしてみたい」と思う方がいたら、ぜひアイコニックのキャリアアドバイザーにご相談ください。
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※この記事のレートは、1円=170.95VNDで計算しています(2022年11月8日時点)